吉川貴仁

吉川 貴仁 (Yoshikawa Takahiro)

研究テーマ 食欲、運動、ストレス、疲労などに関わる脳機能の解明
・抗いがたい食欲、続けられない運動習慣を程よくなんとかしたい
・ストレスや疲労とうまく付き合いたい
・現代社会で我慢や無理が少なく快適に暮らしたい

気管支喘息予備群から発症に至る病態に関する研究
・(自身を含めて)喘息持ちの体質とうまく付き合いたい
・喘息持ちの体質そのものをなくしたい

運動誘発喘息(運動誘発性気道収縮)の気道病態の解明
・走った時に襲う息苦しさや咳をなんとかしたい
・症状に困らずスポーツに参加できるようにしたい
学歴 大阪市立大学医学部医学科卒業
大阪市立大学大学院医学研究科博士課程修了
取得学位 M.D., Ph.D.
所属学会 日本体力医学会、日本臨床運動療法学会、日本臨床スポーツ医学会、日本未病学会、日本スポーツ栄養学会、日本疲労学会、日本内科学会、日本呼吸器学会、日本アレルギー学会
資格 日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本医師会認定健康スポーツ医、日本医師会認定産業医、日本パラスポーツ協会公認障がい者スポーツ医、日本内科学会総合内科専門医、日本呼吸器学会専門医、日本アレルギー学会専門医
コメント

(今を)受容して、(今に)感謝して、
(今ある中で)柔軟に生きる


研究は、本来、目標を決めて<これを調べるぞ>と始め、進めていくものですが、あえてそれを設定せずに、自由になって、専門分野を狭く固定せずに、<運動>と<呼吸>を別々のテーマにして、能力や資材には限りはあるものの、今できることを柔軟に幅広く開拓していきたいと考えています。前任者で恩師の藤本繁夫教授に我慢強くご指導いただいたことを感謝しながら日々研究生活を送っています。

話は飛躍しますが、人生の中においても、<こうありたい>という理想や願望をあまり決めつけ過ぎて、そうでなければならない自分を窮屈に感じたり、ときには周囲と比べ、理想や願望を叶えられない自分に怒ったり落胆することもあるかもしれません。また、高い理想とはいわないまでも、<こんなことは誰にでもできる当たり前のことだ、こうあるべきだ>と思っていても、そんな当たり前なことが得られないこともあります。ときに自分ではどうすることもできない宿命を背負い受け止めなければならないこともあります。精神的・身体的にハンディキャップを抱えている方やそのご家族、病気で命を落とされる患者さんやその周囲の方々や自分自身のことを振り返り、そう感じます。

そんなときに、<こんなこともある>とか、<こんな自分でも許してあげよう>という受容のこころや、<こうなったからこそ分かったことがある><常識だ、当たり前だと思っていることでも当たり前ではない>という、今の自分や他者に対する“感謝”の気持ちを持って、今ある自分にできることを<広く><柔軟に>考えて、毎日毎日を少しでも前向きに生きることができればと願っています。そう考えると<人生に無駄なこと(もの)は何一つもない>と思えますし、新たな<気づき>のチャンスがあると思います。 このことは、研究にも通じるところがあるように思えます。

研究の仕事を共にしていく人たちとも、先入観や観念に縛られず、このような<気づき>を大切にして進んでいきたいと願っています。