活動について

2023年4月3日

  • 全地区共通

‘みんな違ってみんないい’が体現できるコミュニケーション@開明中学校

開明中学校における活動紹介
2021 から 2022 年度にかけ、この思春期の子どもを支える会のご縁で行った子どもたち(教師や保護
者に向けた発信)への教育支援について共有します。登録者のお 1 人である丸本智佳子さんの具体的な
お仕事の一端も知っていただけると思います。学校や福祉施設など、協働希望の方は下記、丸本さんに直
接、繋がってみてください。

丸本智佳子さん
OPEN THE DOOR
携帯 090-5834-2119
メール cmaru4346@gmail.com

この多職種連携支援は、開明中学校の養護教諭、鈴木愛先生から古山に宛てた 1 本のメールから始ま
りました。詳細は第 13 回定例ワールドカフェ「私立学校の養護教諭からみえる子どもと学校の世界」で
お話しいただきました(アーカイブにはこの会の動画はアップしていません)。2021 年度は、古山が中学
1 年生から 3 年生、全てのクラスで「あなたは未来そのもの」というテーマでワークも取り入れた話をし
ました。子どもたちの知らない社会の状況も伝え、妊娠することも、育つことも見えない奇跡が重なって
いるからこそ自分の命はどれほど大切かという主旨の話です。心の育ちには、重要他者(親)と情緒的応
答を重ねていく重要性について伝えました。思春期の子どもは感性がみずみずしく鋭いです。想像以上
に多くのことを感じてくれていました。

教師や保護者にも重要他者として子どもとの関わりを再確認してほしい、学校や家庭の育ちの場を「こ
れでいい」と再確認してほしいという願いを込めて、養護教諭の尾見海紀先生が保健だよりの発行、子ど
もたちからの質問と応答(世の中は正解のないことばかりなので、大人の 1 人としてどう捉えているか
という応答)を保健室の前に掲示し、子どもも教師も自由に意見交換できるメッセージ箱の設置、学年や
管理職への報告など積極的に行動されました。2022 年度は次のステップとして、新 1 年生には尾見先生
が大人に対する援助希求のハードルを下げるために、「こころの変化」というテーマでお話されました。
思春期はなりたい自分を作る期間、心のハニーポットにハチミツをためよう、お家の人の気持ちも考え
てみる、不安や悩みを解消する方法、自分のこともまわりも大切にしてほしい、言葉や行動、見方や考え
方を意識してみるという内容です。2 年生 3 年生には、丸本さんが学年ごとに「みんな違って、みんない
い」というテーマで体を動かしてのワークつき講演をしました。以下、丸本さんがまとめてくださいまし
た内容と丸本さんの感想です。

昨年の古山先生の「あなたは未来そのもの」(命についての講演)からバトンをいただき、『みんなちが
ってみんないい』が実現されるコミュニケーションについてのお話をさせていただきました。私が講演
の中で伝えたかったのは

(1)自分(の気持ち、価値観)をだいじにすること。
・自分の感情は本当にいろいろ混ざり合っていて、全部だいじ
・ネガティブなものも否定しなくていい。それは自分の本当の願いやだいじにしたいことを教えてく
れている

(2)コミュニケーションっておもしろいかも。を感じてもらうこと。
・初めての人と話せた!(自信)
・コミュニケーションすることで新しい自分を発見した
・相手を知れて楽しかった(などを体感してもらいたい。)

(3)いろいろなコミュニケーション
・言葉だけではない(しかも言葉以外の影響力が大きい)
・4 つの伝え方(自分も相手も OK になる伝え方がある)の 3 つについてでした。そして、「なぜコミ
ュニケーションがだいじなの?」ということを伝えるために

(4)大人になってもずっと使っていく
・仕事にも人生にも大きな影響がある
・大人でもできていない人が多いし、学んでいる(練習すればできるようになる)ということについて
も触れました。(2)の「コミュニケーションっておもしろいかも」を体感してもらうために、「今まで
話したことがない人とも話してみよう」というワークをやったのですが、初めこの内容で考えたとき
に、私は「少しハードルが高いのではないか…」と懸念しました。しかし、尾見先生がやり方を工夫し
「できると思います」とおっしゃってくださったことで私も実行することができました。結果、子ども
たちは「普段と違う体験」から何かを感じてくれたようです。安全ないつもの場所から出てチャレンジ
をする、難しさやうまくいかなかったことも「やってみたから分かったこと」を大事にして欲しいと思
いました。

また、短い時間の間に
・自分との対話を深めて、新しい自分を発見してくれたこと
・みんながコミュニケーションを変えたら、世界平和や幸せな社会が実現する!と感じてくれたこと
など、「そんなことまで!!」と予想外のところまで感じ、掴んでくれた人もいて、うれしい驚きと共
に、この感性をぜひそのまま伸ばして欲しい、と思いました。今回、大人が日頃、子どもたちに「きち
んと向き合う」ことの重要性をあらためて考え、私もたくさんの学びと喜びをいただきました。

もっと子ども達に「自分とのコミュニケーション」「周りとのコミュニケーション」について学ぶ機会を作っ
ていけたら!私も少しずつできることを実行していきたいと思います。古山先生、尾見先生、心から感
謝申し上げます。本当にありがとうございました。

尾見先生の感想です
日頃、保健室で生徒から友人関係の悩みをきくことが多い中、もう少しそれぞれが向きあって話せば解
決するような(食い違いのような)悩みが多いと感じていました。そんな中で、コミュニケーションをテ
ーマに講演会を実施することで、普段当たり前にしていることを振り返る機会を作ることができ、生徒
たちが新たな発見をしてくれたと感じています。丸本先生が分かりやすく言葉にして伝えてくださるこ
とで、様々な悩みをかかえる生徒たちの心に届いたと感想を読んでいて思いました。また、生徒たちから
出た質問にも丸本先生が丁寧に答えてくださり、私自身も学ばせていただきました。勉強以外にも大切
なことがあるということに気づき、自分のまわりの人たちのことを大切にできる人になってほしいと思
っています。そのために、私も学び続け、生徒たちに伝えていきたいと思います。この講演会の実施する
にあたり、たくさんの力をお貸しくださった古山先生、丸本先生に心から感謝いたします。ありがとうご
ざいました。

開明中学校には 700 人以上の子どもたちがいます。感想はどれも素晴らしく、鈴木先生と尾見先生の
勇気と情熱がこうして形になるんだなと胸が熱くなりました。丸本さんは、コミュニケーション能力の
練習は、やはり日常的にいろいろな友達とふれあう量を増やしていくことや保護者、先生方ともたくさ
ん関わることと仰っています。これからも学校、先生方の連携を学外にも発信していただくなど、どんど
ん進化していかれるんだろうな期待でいっぱいです。詳細を聞きたい方は開明中学校の先生方や丸本さ
んと是非繋がって、子どもたちとその向こうの大人に届くように伝える行動のヒントにしていただけた
らと思います。子どもたちの感想の一部を抜粋します。

中 2
私は、自分では何も考えていないと思っていましたが、1人の時は、友達の色んなところを見て、感じて
きていたことを、この心の講演会を通して自分を理解できたのではと思います。私自身、コミュニケーシ
ョンをとるのはとても好きですし、楽しいものだと思っています。あまり悩みはないと思っていました
が、自分が不快になることを言われた時は、だまって我慢していたんだということに気付きました。自分
では相手を傷つけるつもりがなくても、もしかしたら、私のように我慢しているのかもしれないと思う
と、改めて伝える前に自分も相手も不快にならないか考える必要があると思いました。普段見れない自
分がこの心の講演会で感じることができました!!
今回の講演会で私は、コミュニケーションの大事さや難しさを学びました。また、コミュニケーションと
は何かと言う質問に、私は相手に自分の気持ちを伝える手段と言う考えを持ちました。しかしその後の
話で、相手伝えるだけではだめだという事を知りました。相手に一方通行になってしまえば、相手を傷つ
けてしまうこともあるとういことに気付き、もっと相手に寄り添って、考えてコミュニケーションを取
らないといけないと深く思いました。2 時間目に行ったはじめましての人と、会話をしてみると言うのは、
まず相手を見つけるところから大変でした。相手を見つけた後も、会話を続けるのに苦労しました。それ
でも相手と、楽しく会話できたと思います。この講演会を聞くことが出来て本当にうれしかったです。
本日は講演会を開いていただきありがとうございました。”みんな違ってみんないい”という言葉が私は
とても好きです。人それぞれ個性・強みがあっての社会だなと改めて感じました。初めての人と喋る機会
の時に、話してみたい!と思っていた人と話せてよかったです。感情の表現のプリントを今後も活用し
たいです。いつも私は満たされていない側のイライラが多いです。しかし意見が合わなくとも見方を変
えるとちょっと変わってくるのかなと思えるようになりました。とてもためになる講演会でした。あり
がとうございました。
人にはそれぞれ感情があって、感じ方も人それぞれなんだなと思いました。だからこれからは色々な人
の気持ちにより添って会話したいと思います。全員の考え方や気持ちが違っていて当然、意見を言うの
も悪くないんだなと思いました。ありがとうございました。
本日の講演では「コミュニケーション」がテーマとしてあげられていて、「コミュニケーション」は情報
と気持ちのキャッチボールだという認識を初めて知りました。「自分 OK」と「相手 OK」を考えて、お
互いに気持ちの良いやりとりを意識した会話をこれからは心がけてみます。ワーク(2)の気持ちを考え
るときには、普段は「やば」とか「すごっ」など、一言で済ますのが多かったことに気付き、その「やば」
「すごっ」などがどの感情に近いかを考える良い機会にもなりました。丸本先生がおっしゃっていた「ど
んな気持ちも感覚も大事に」という言葉にはすごく心惹かれました。すばらしい講演をありがとうござ
いました。
今日の講演会を聞いて、改めてコミュニケーションを広めようと思いました。僕はまだみんなのコミュ
ニケーション力の 1000 分の 1 倍かなと思います。しかし今からならみんなに追い付ける。何なら追い越
せるという希望が見えてきました。また、コミュニケーション戦争だと言うのを改めて実感しました。1
人 1 人お互いを思いやることは 1 人 1 人が続けていけば、いつか世界平和につながるのではないかと思
いました。皆が望む世界平和はまだ遠いけれども、「千里の道も 1 歩から」。どんな長い道のりでも、スタ
ートは小さいことから。それがいつか大きなものになる。「ちりも積もれば山となる」。僕たちは世界平和
への大きなヒントを得れたのかなと思います。ここから先幸せに生きて行くために・・
今日の講演は人とのコミュニケーションの時や、将来についてのためになりました。まずは伝え方。例え
ば相手に何か言われた、その時自分はその人と合わせようとしていました。嫌なものがあっても言って
しまったらがっかりするかもしれないから合わせておこうとずっと我慢していました。しかし今回の講
演を聞いて、今まで我慢してきたことは自分に負担をのせていると分かりました。正直にいうことは決
して悪くない、正直に言ったらちゃんとしても分かってくれるし、その後のやり取りでも」それを考慮し
て話してくれる。この講演を聞いて正直になろうと思いました。
今回の講演会でコミュニケーションの大切さを改めて感じることができました。私も日本、世界中で「み
んな違ってみんないい」ということを実現できたらより多くの人が救われるのではないかなと思います。
この講演会の初めての人と話す時間を作ってくださり、ありがとうございました。今、楽しいことなどの
話をもっとしたかったぐらいです。クラスが違う人と話せて良かったし、あと 10 分くらい欲しかった。
私にはまだ、一度けんかした人、意見が対立してもめた人とお互いに尊重し合うことはできたことない
です。なのでこれから社会にでるときに成長できたらなと思います。
私は、自分では何も考えていないと思っていましたが、1人の時は、友達の色んなところを見て、感じて
きていたことを、この心の講演会を通して自分を理解できたのではと思います。私自身、コミュニケーシ
ョンをとるのはとても好きですし、楽しいものだと思っています。あまり悩みはないと思っていました
が、自分が不快になることを言われた時は、だまって我慢していたんだということに気付きました。自分
では相手を傷つけるつもりがなくても、もしかしたら、私のように我慢しているのかもしれないと思う
と、改めて伝える前に自分も相手も不快にならないか考える必要があると思いました。普段見れない自
分がこの心の講演会で感じることができました!!

中3
今回の講演を通じて、コミュニケーションがいかに社会の中で重要視されているか分かった気がします。
また、これまでコミュニケーションはその人の育ってきた環境のみで決まると思っていましたが、今回
の講演で、話したことのない人に話しかける大切さを知ることができたと思いました。これからは、話し
たことがない人に対しても先入観を捨てて話してみようと思います。これから、大人になる身でもある
ので、人との間の関係を大切にして、助け合えるような関係を築きたいと思いました。
私はコミュニケーション力とは学校内でだけで言うと「友達作りのうまさ」のことだと思っていました。
が、自分の気持ちをとじこめて無理をして友達を作る必要性はないということがわかりました。たしか
に、自分の周りに誰かがいてくれないと安心はできませんが、相手にだけ合わせていてもいつかは自分
がしんどくなってしまうので、適度なキョリをたもつことも大切だなと思いました。本日のお話をうけ
て、コミュニケーション力へのイメージが変わりました。
今日の講演会を聞いて、男女関係なく、直接面と向かって話すことが大事なんだなと実感しました。私も
この 15 年間、LINE での会話で何度も小さいことながらトラブルがあって、つい最近言いたいことは直
接じゃないと伝わらないものなんだなと感じました。私たちの学校は交際禁止で、入学当時から男女の
間に見えない壁があるように感じることも少しはありました。でもやっぱりしゃべってみないと人の性
格ってわからないし、周りの環境を言いわけにせず、これからはいろんな人とコミュニケーションをと
って、自分自身の考え方も深めていきたいなと感じました。ありがとうございました!
普段話さない人と話すのはやはり緊張しましたが、とても新鮮で思っていたより楽しかったです。よく
考えてみるとこのクラスでもう 8 ヶ月ほど生活しているのにまだ話せていない人が沢山いるなんて、本
当に私は特定の人としか話さないんだなと思いました。こういう機会を大切にしていきたいです。一番
心にひびいたのは違いは強みになるということです。見つけて伸ばしていくのは楽ではないことだと思
いますが、自分の為になることなので、やっていきたいと思います。また、今日のワークの中で感情に丸
をつけるという課題があったのですが、あれが案外できませんでした。自分に合致する心情がどれなの
か分からなくて迷いました。また自分の感情を探している間にこういう感情もあるんだなと思いました。
もっといろんな感情を知って、自分の感情を言葉で明確に示せるようになりたいです。
コミュニケーション能力は、将来、就職する際に、多くの会社から求められると知り、中・高の間にでき
るだけ高めていきたいと思った。4 つのコミュニケーションの形の中で、私はよく④のイヤミな言い方に
なるな、ときいていて思った。多分、それは自分の意見を相手にハッキリと言えない私のおくびょうな感
性と、それでも相手にはわかっていてほしいという思いがまじったからだと思った。相手にも私にも良
いコミュニケーションができるように、相手をきずつけないことと自分の要求を伝えることを両立して
話していきたいと思った。ワークショップでは、普段話さない人と話せて、楽しかった。
普段話さない人と話すのはやはり緊張しましたが、とても新鮮で思っていたより楽しかったです。よく
考えてみるとこのクラスでもう 8 ヶ月ほど生活しているのにまだ話せていない人が沢山いるなんて、本
当に私は特定の人としか話さないんだなと思いました。こういう機会を大切にしていきたいです。一番
心にひびいたのは違いは強みになるということです。見つけて伸ばしていくのは楽ではないことだと思
いますが、自分の為になることなので、やっていきたいと思います。また、今日のワークの中で感情に丸
をつけるという課題があったのですが、あれが案外できませんでした。自分に合致する心情がどれなの
か分からなくて迷いました。また自分の感情を探している間にこういう感情もあるんだなと思いました。
もっといろんな感情を知って、自分の感情を言葉で明確に示せるようになりたいです。
コミュニケーションには様々な種類があることを学びました。僕はずっと我慢の伝え方をしていました。
特に女子と話すのが苦手で、どんなことを話したらいいのかがずっと分からないままでした。でも、今日
の講演を聞いて「話す内容はどんなことでもいいんだ」と思いました。実際に今日、話してみてよりその
ことを実感しました。今までの自分は考えすぎていて、話せなかったけれど、これからは少しずつ話せる
ようになれたら良いなと思います。だからこれからはどんどん勇気を持って話しかけてみようと思いま
す。今日はコミュ障の僕にとってぴったりの講演でした。丸本先生ありがとうございました。
普段、自分の意見は他人に言ってもどうにもならないと思って、言わなかったけれど、丸本先生の嫌われ
ることは悪いことではないとおっしゃってくださったので、自分の意見を少しずつ言ってみようかなと
思いました。今は学校というせまい場所の交友関係ですが、社会に出るとどんなすばらしい人と出会う
のか、緊張するとともに楽しみでもあります!本日はありがとうございました!!
一番初めに昨年の振り返りをしてくれてわかりやすく、講演を聞くことができました。コミュニケーシ
ョンについての説明のとき、「やりとり」ときいて、自分はちゃんと、相手のことを考えて、「やりとり」
しているかと、考えました。ししたら、たまに一方的に話していることがあると、反省しました。コミュ
ニケーションは筋力だといっていて、自分はいつも、同じ人としか話していなくて、固まっていると思い
ました。アサーションをできるようにいろいろな人と話して(今日のワークショップのように)社会に出
て、いろいろな人から必要とされる人になりたい。どんな気持ちでもだいじにその下にはあなたが「大切
にしていること」「願っていること」があるという言葉に感動しました。私はいつも、おちこんでしまう
と自分の存在はいるのかということについて考えてしまうので、とてもうれしかったです