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現代社会の変化を背景に看護の対象や療養の場が多様化するなかで、看護師には適切な推論に基づく臨床判断が求められています。看護学習者が臨床判断能力を培うには、臨床の実践共同体における学びを支援する教育指導者の役割は重要となります。教育指導者の育成において、国際的かつ地域的な視座から臨床教育のあり方を検討し、つながりを創発するノットワーキングの活動に焦点をあてた研究を行っています。教育指導者が組織あるいは個人の活動を通して培ってきたナレッジをもとに、看護学習者の臨床判断を開拓する評価と臨床学習環境をデザインすることを支える教育プログラムの開発に取り組んでいます。
詳細は大阪公立大学研究者情報をご覧下さい
学習は、学習成果に基づく評価に依存するのではなく、教育・学習のプロセスを重視することが求められています。そのため、看護師を対象とした継続教育においても、効果的に学習成果を得るには学習への意欲的な取り組みが重要な要素であると考えます。学習活動への意欲的な取り組みを示すと言われているエンゲージメントに着目し、主体感覚をもって看護実践や自己研鑽に取り組めるような学習環境や支援の検討に関する研究を行っています。これまでの研究において、新人看護師の学習活動におけるエンゲージメントの実際を明らかにし、測定尺度の開発を行いました。現在は、教育支援モデルの構築に取り組んでいます。
医療の高度化や在院日数の短縮化、医療安全に対する意識の高まりなど国民のニーズの 変化を背景に、臨床現場で必要とされる臨床実践能力と、看護基礎教育で修得する看護実践能力との間には乖離が生じ、その乖離が新人看護職員の離職の一因であると指摘されています。卒後の3年間という新人期のステージで支援すること、新人期看護師の早期離職問題や人材育成に関心をもち、主に臨床現場での継続教育について研究しており、尺度開発や職場における学習理論モデルの検証に取り組んでいます。
臨床現場では日常的に多重課題に遭遇しています。多重課題は似たような状況であっても、対象の状態や病棟スタッフのメンバー構成、勤務している時間帯などにより対応方法が異なるため、柔軟な対応が求められます。そこで、自分の力量を客観的に捉えるセルフモニタリングの観点から、多重課題の実践力の向上を目指した研究を行っています。これまでに、1~2年目の新人レベルにある看護師の多重課題におけるセルフモニタリングを測定する尺度を開発し、セルフモニタリングが及ぼす影響について明らかにしました。現在は、多重課題に対応するための思考を育てる教育支援に関する研究に取り組んでいます。
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