活動情報

2024年8月2日

  • 実験

【科学実験講座】マイ・スピーカーの作製

■日時 8月2日(金)13時30分~15時00分

■会場 大阪公立大学 I-siteなんば

■内容 マイ・スピーカーの作製

■概要 この公開講座では、スピーカーのしくみを講義し、受講生自らの手でスピーカーを作製した。

 初めに音が空気の振動で伝わることや、コイルに電流を流すと電磁石になること、コイルの近くで磁石を動かすとコイルに電流が生じることを解説した後、実際に電磁石と電磁誘導の演示実験をした。これらの解説と実験を踏まえて、受講生はスピーカーがコイルと磁石、空気を振動させるコーンからなり、音を発するしくみを理解した。そして、受講生に実際に音を発しているスピーカーに触れてもらい、コーンの振動を体感した。

20240802公開科学講座マイスピ00 20240802公開科学講座マイスピ01

20240802公開科学講座マイスピ02  20240802公開科学講座マイスピ03

続いてスピーカー作製に移った。受講生は長さ10 mのリード線を巻いてコイルを作製し、オーディオジャックを取り付けた。プラコップの底に磁石とコイルを取り付けてマイ・スピーカーを完成した。各自でスマートフォンやラジオにスピーカーを接続し、全ての受講生が作製したマイ・スピーカーで音を聞くことに成功した。その後、アルミボウルやブックエンド、計量カップなど身の周りの色々なものに磁石とコイルを取り付けてスピーカーにして、どのような音が聞こえるか自由に実験した。

20240802公開科学講座マイスピ04 20240802公開科学講座マイスピ05

20240802公開科学講座マイスピ06 20240802公開科学講座マイスピ07

20240802公開科学講座マイスピ08 20240802公開科学講座マイスピ09

 スピーカーの作製はコイルを巻くだけの簡単なものであったが、意外と苦戦した受講生もあり、手を動かす実験・工作の体験の重要性を感じた。自ら作製したスピーカーで音が聞こえたことに感動や達成感があり、また、スピーカーがとても簡単な作りであること、いろいろなものがスピーカーになったことに驚きがあったようである。講義だけでなく、自ら体験したり手を動かしたりする要素を含んだ今回の講座は、未来の博士育成ラボラトリーが掲げている目標を良く表す活動となったと考えられる。