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[当初目的に対する進捗状況]
[研究活動の新たな学術的知見]
[人材育成]
[有機的連携]
[国際競争力]
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平成17年度以降の年度別実施計画 (具体的な計画は、諸般の事情により変更になることがあります。) (17年度の実施計画) ヒヤリングの際学長が表明して、15年9月に制度上立ち上げて理学研究科内に分散設置した数学研究所は、16 年10月に学術情報総合センターに整備設置した。17年4月には数学研究所開設記念講演会を開催予定である。17年度の研究・教育活動(招聘計画、日常の研究活動、セミナー・研究集会・シンポジウムの開催など)は、数学研究所開設の意義を高めて世界的研究拠点形成を確固としたものにするために、16年度以上に活発に展開するのみならず、今年度は特にDNA結び目関連の研究など結び目理論の諸科学への応用研究に積極的に取り組む。この研究に関心をもつ大学院学生・研究者は多くいるが、従来の数学研究と比べて数学研究としての動機付けなどで取り組みにくい面があり諸外国(特に米国)に比べてあまり進展を見ていない点を重視し、結び目理論の諸科学への応用研究についての数学問題の取りまとめを行うなど、5年目の特集を前倒しして組むことにした。情報開示のもとで拠点形成に必要な以下の事業を実施する。(1) 数学研究所の開設記念講演会の開催。(2)結び目理論関連研究者の招聘計画…DNA結び目の数学研究の国際的な第一人者である 米国のD. W. Sumners教授のCOE著名教授招聘をはじめとして、有力なCOE教授の招聘、5人30日間と15人10日間の有力な外国の研究者の招聘を予定している。COE上級研究所研究員6名・(無給)研究所研究員6名の全国公募も行う予定である(6月から着任予定)。(3)日常の研究活動の奨励…大学院学生のRA・TA(それぞれ2名)を採用する。大学院学生・PD・招聘研究者などのための意見交換の場を設定し「数学のための英語」講座も開講する。(4)各種セミナーや国際会議・シンポジウムの開催…COE著名教授の連続講義、COE教授やCOE上級研究所員の自主セミナー、COE(無給)研究所員や国内外の研究者達の研究会の開催、外国人招聘によるクックセミナーや拡大クックセミナーの開催、数学教室談話会の充実、「Intelligence of low dimensional topology」と「東北結び目セミナー」の開催、大学院学生の第42回「トポロジー新人セミナー」の支援、半年延期で17年夏開催となった「結び目理論に関する東アジアセミナー」(中国大連開催)を積極支援する。初めての日本・ニュージーランド会議「結び目理論とその関連」を、ニュージーランド生まれで数学におけるノーベル賞(ノーベル賞には数学部門は無い)といわれるフィールズ賞受賞者のV. Jones教授の出身大学(オークランド大学)で開催する。(5)結び目理論の普及…Sumners教授来訪(2月―3月)の準備として、日本におけるDNA結び目関連など結び目理論の諸科学への応用研究について、(民間を含む)いくつかの研究機関との共同研究の可能性を探求するとともに、数学問題の取りまとめを行う。また、16年度に当プログラムと大阪教育大学関係者の協力の下で、小学校・中学校・高校における結び目理論の教材化を行い、教育大学付属の小学校・中学校・高校でその教材による授業が数回実施されたが、これはわが国初と思われるので、17年度にはその詳細な報告書を作成し、広く配布予定である。 (18年度の実施計画) 数学研究所の外部評価を実施する。情報開示のもとで拠点形成に必要な以下の事業を実施する。有力なCOE教授の招聘、および多くの有力な外国の研究者の招聘を予定している。 COE上級研究所研究員6名以内・COE専任研究所員6名以内、COE兼任研究所員3名以内を全国公募により採用予定である。 日常の研究活動の奨励として、大学院学生・PD研究者・招聘研究者等のための意見交換の場を設定し「数学のための英語」講座も開講する。 また結び目理論の活動においても、大阪市大で第3回「結び目理論に関する東アジアスクール」の19年2月開催を予定している。18年3月開催の国際研究集会「Knot Theory for Scientific Objects」の論文集(レフェリー付き)は、18年度単行本シリーズOCAMI Studies のVol.1として、学内経費により,出版予定である。COE著名教授の連続講義、COE教授やCOE上級研究所員の自主セミナー、COE研究所員や国内外の研究者達の研究会の開催、外国人招聘によるクックセミナーや拡大クックセミナーの開催、数学教室談話会の充実、「東北結び目セミナー」、「Intelligence of low dimensional topology」の開催、大学院学生のための第43回「トポロジー新人セミナー」の支援等の事業を予定する。また、5月29日から6月2日までの予定で、国際研究集会「トーリックトポロジー」(大阪市大世話人枡田 幹也拠点サブリーダー)を大阪市大で開催予定である。8月7日-10 日には「全日本トポロジーシンポジウム」(世話人枡田 幹也拠点サブリーダー、金信泰造事業推進担当者)を、また9月19日-22日には日本数学会秋季総合分科会(大会委員長河内明夫拠点リーダー・大会実行委員長今吉 洋一事業推進担当者)をそ れぞれ大阪市大で開催し、広範な数学の教育・研究の拠点化を目指す。 (19年度の実施計画) 情報開示のもとで拠点形成に必要な以下の事業を実施する。結び目理論関連研究者の招聘計画として、有力なCOE著名教授、COE教授の招聘、および30人10日間程度の有力な外国の研究者の招聘を予定する。日常の研究活動の奨励として、大学院学生・PD研究者・招聘研究者等のための意見交換の場を設定し「数学のための英語」講座も開講する。COE著名教授の連続講義、COE教授やCOE上級研究所員の自主セミナー、COE研究所員や国内外の研究者達の研究会の開催、外国人招聘によるクック セミナーや拡大クックセミナーの開催、数学教室談話会の充実、「東北結び目セミナー」、「Intelligence of low dimensional topology」の開催、大学院学生の第44回「トポロジー新人セミナー」への支援などの事業に取り組む。当初企画していた国際会議「第二回結び目理論国際会議」は、国内外で当拠点の結び目理論の事業と関連する4つの国際会議が行われるので、それらの国際会議を後押しすることにして,当拠点での結び目理論国際会議は将来へと延期することにした(この事態は当拠点の結び目理論の拠点化の進展よるものと評価している)。ここでいう国内の国際会議とは、第4回日本・メキシコトポロジー国際会議(京都大学数理解析研究所での共同開催,12月開催予定)、および第4回結び目理論に関する東アジアスクール(東京大学数理科学研究科での共同開催、1月開催予定)のことである。国外の国際会議とは、南フロリダ大学での国際会議 Knotting Mathematics and Art: Conference in Low Dimensional Topology and Mathematical Art(http://knotart.cas.usf.edu)(この会議では拠点リーダーは組織委員として協力),および北京大学での国際会議 Conference on Geometric Topology (http://www.math.pku.edu.cn/gt2007)(この会議では拠点リーダーはアドバイザー委員として協力)のことである。また,大阪市大で開催予定の2つの国際会議「The 15th International Conference on Finite or Infinite Dimensional Complex Analysis and Applications」(7月30日-8月3日)(大阪市大世話人今吉洋一事業推進担当者)、および国際会議「Progress of Quantum Field Theory and String Theory」(世話人糸山浩事業推進担当者)は当拠点の広角度の数学拠点形成のための事業として位置づけている。当数学研究所と研究協力協定を結んだ韓国の国立慶北大学の数学BK21 Mathematical Computation Divisionおよび国立釜山大学の数学 BK21 Dynamic Math Center との共催で、大学院学生のための国際ワークショップを8月下旬に開催予定である。11月頃からは5年間の当該研究の報告等の整理を行うために規模を縮小するが、3月まで滞在する研究者も想定しており、研究の進展具合や要望による緊急のシンポジウムの開催も企画する等、活動を休止することはしない。特に最終年度として、数学研究所の将来展望のために、過去実施した事業や18年度実施の数学研究所の外部評価を考慮しつつ、自己評価を行う。 このような実績を積み重ねていくことにより、21世紀COEプログラム終了時点で、当数学研究所が国際的に見て〝結び目研究の伝統”をもつユニークでハイレベルの、数学全般に開かれた国際研究教育拠点の一歩を踏み出せるものと考えている。 | |
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最終更新日: 2007年2月23日 (C)大阪市大数学教室 |