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2023年6月2日
- PFCセミナー
- 一般向け
(受付終了)PFCセミナー植物工場の基礎・応用「機能性物質生産と植物工場」6月30日(金)
2023年6月2日更新
※随時更新します
PFCでは、植物工場に興味のある方を対象にセミナーを実施しています。植物工場事業への新規参入を考えられている方から、すでに植物工場を経営されている方、植物工場での生産活動に従事されている方まで、参加される方の目的に合わせた多様なカリキュラムを提供しています。
セミナーの概要
厚生労働省は、生活習慣病などを予防して健康な生活を維持するため、1日に350g以上の野菜類の摂取を推奨しています。しかし令和元年の調査では、日本成人1日あたりの平均野菜摂取量は男性で約290g、女性で約270gとなっています。より多くの野菜摂取に加えて、野菜中の健康機能性成分含量を高めることも重要です。そこで今回は、野菜中の健康機能性成分含量を高める方法について考えます。また、感染症予防のためのワクチンなどの機能性タンパク質を植物体内で生産する方法もご紹介します。
日時
2023年6月30日(金)13:15~17:00
講演
【講演1】 植物の機能性成分含量と防御応答 ー遺伝子発現制御による高蓄積化の可能性ー(13:15-14:15)
大阪公立大学大学院農学研究科 |
近年、野菜の機能性成分に対する関心が高まっている。機能性成分の多くは、植物が紫外線や乾燥などの非生物的なストレスや、病原菌感染などの生物的なストレスから身を守るために生産する二次代謝産物である。そのため機能性成分の含有量は、ストレスが掛かっていない状況では少なく、ストレスが掛かると増加することが多い。植物細胞内での機能性成分の合成は、複数のステップから成り立っており、含有量を増加させるためにはそれらのステップを同時に活性化する必要がある。講演では、例をあげて防御応答時の機能性成分合成の活性化の仕組みと、植物工場での機能性野菜生産の可能性について紹介する。 |
【講演2】 植物機能性成分含量を高めるための環境調節技術 -光環境を中心としてー(14:20-15:20)
玉川大学農学部先端食農学科 |
人工光植物工場は厳密な環境制御を行うことができるため、天候に左右されることなく一定の品質の作物を計画的に生産することが可能である。ビタミンやポリフェノールなどの抗酸化成分の濃度を高めた付加価値植物、ハーブや薬草を人工光植物工場で栽培することが近年の研究トレンドである。ニチニチソウは100種類以上のモノテルペンインドールアルカロイドを蓄積しており、中でもビンブラスチンは抗がん剤の成分である。また、弱光でも十分に健全に育つため人工光植物工場での生産に適した植物である。光環境調節によりアルカロイ生産を効率化させる取り組みについて紹介する。
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【講演3】 植物を用いた医薬品原材料等の有用タンパク質生産(15:25-16:25)
東京大学 大学院農学生命科学研究科 |
バイオテクノロジーを利用して、植物に医薬品等の原材料となる有用タンパク質を生産させる方法がある。この方法で生産されたヒトおよび動物用のワクチン・治療薬がいくつか実用化されている。この生産法では、組換え遺伝子の拡散防止のため人工光型植物工場が必要である。植物工場で生産可能な生産物の1つとしての有用タンパク質をみると、その経済的価値が極めて高いことから、コストはかかるものの高度な環境制御が可能な植物工場の良さを存分に発揮しうる生産物といえる。講演では、植物利用型有用タンパク質生産の概要と現状を述べるとともに、一過性遺伝子発現法を対象とした有用タンパク質生産性向上のための環境制御に関する我々の研究を紹介する。 |
【討論】(16:30-17:00)
コーディネーター
植物工場研究センター長 北宅 善昭
開催方法
オンライン(Zoom)
参加費
10,000円
※PFCセミナー:植物工場の基礎・応用において、コンソーシアム法人会員は10,000円2回分/年、個人会員は5,000円1回分/年を限度に会員優待 (747.8KB)をご利用いただけます。ご利用回数が不明な場合は、PFC事務局までご連絡ください。
※本学の学生・教職員は無料です。
対象
どなたでも
定員
90名
申込・振込期限
6月23日(金) ※6/23(金) 正午までに参加費の振込確認ができること。
振込先の詳細は以下の「セミナーお申込みの流れ」をご確認ください。
チラシ
参加費のお振込みについて
・参加費は6月23日(金)までに以下の口座へお振込みください。
振込先口座: 三井住友銀行 大阪公務部 普通預金 213932
「公立大学法人大阪(コウリツダイガクホウジンオオサカ)」
※振込依頼人の氏名はお申込者と同一にし、振込依頼人の氏名の前に開催日の数字を4桁で記入してください。
例)コウダイタロウさんが1月20日開催のセミナーにお申込みの場合 「0120 コウダイタロウ」
・誠に勝手ながら、振込手数料をご負担いただきますようお願い申し上げます。
・金融機関振込時に発行される振込明細書等をもって領収証書の発行に代えさせていただきます。領収証書の発行はしませんのでご了承ください。
・参加費入金後の返金はいたしかねます。
■ 受講にあたって