研究成果
2015年8月19日
- 受賞
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天尾豊教授がOutstanding achievement and contribution to ISAMR2015 Invited Presentationを受賞されました
人工光合成研究センター天尾豊所長が国際シンポジウム「International Symposium for Advanced Materials Research(2015年8月16-20日開催、開催地:日月潭(台湾))」において、Outstanding achievement and contribution to ISAMR2015 Invited Presentationを受賞されました。
講演タイトル
「Artificial Photosynthesis: Photoelectrochemical Biofuel Cell with the Carbon Dioxide Conversion Function -Combination System of Thylakoid Membrane from Microalgae Spirulina Platensis and Biocatalyst Immobilized Electrodes」
研究概要
藻類の酸素発生型光合成を利用した太陽光エネルギー利用・変換技術に関する研究が進められている。酸素発生型光合成反応とは、太陽光エネルギーを駆動力として、還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)を生成する還元反応系である光化学系I(PSI)と、太陽光エネルギーを用いて水を酸化して酸素発生する酸化反応系である光化学系II(PSII)の2つの反応系が連結した酸化還元反応系である。光合成反応は水を電子媒体とした酸化還元系が成り立つことから、光合成機能を利用した水の酸化還元に基づく光電変換デバイスへの展開も期待できる。
本研究では、光合成機能を利用したバイオ燃料変換技術として、スピルリナ由来の光合成膜集積電極とギ酸脱水素酵素固定電極とで構成される太陽光で駆動するバイオ燃料電池を構築した。このバイオ燃料電池は太陽電池,二酸化炭素還元能、燃料生成機能を併せ持つ画期的なものである。