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2018年6月12日

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人工光合成研究センター開所5周年記念講演会を開催しました

当日の様子 人工光合成研究センターは2018年6月12日(火)、学術情報総合センター 文化交流室において「人工光合成研究センター開所5周年記念講演会」を開催しました。講演会には、超満員の約100名が参加し、会場は熱気であふれていました。

 櫻木弘之副学長による開会あいさつの後、電子移動分野の第一人者である大阪大学名誉教授・名城大学特任教授・梨花女子大学校特別教授の福住 俊一氏による「人工光合成による液体太陽燃料の製造と利用」と題した特別講演が行われました。講演では、人工光合成の可能性についてマイク不要でエネルギッシュに語られました。
 続いて、本学複合先端研究機構の神谷 信夫教授による記念講演「光合成から人工光合成へ」では、光合成研究の歴史なかで最後の謎とされてきたPSⅡと呼ばれるタンパク質の分子構造解明に関する研究について紹介があり、持続可能な社会を実現するためには人工光合成技術の定着が不可欠であると語られました。
 終わりに、人工光合成研究センター所長の天尾 豊教授は、これまでの人工光合成研究センターのあゆみについて振り返るとともに、「日本は、パリ協定により2030年までにCO2を26%削減しなければならないため、CO2の活用技術への関心がさらに高まってきている。5年後の10周年にむけて、CO2再利用技術を駆使した循環を支える力強い基礎研究の土台も築きたい」と決意を新たにしました。