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2015年10月26日
一般の中学校や高等学校の教育現場、特別支援学校、障害者の地域生活支援、高齢者の在宅介護支援、医療における支援などいろいろな対人支援の現場で、その支援を担ういろいろな専門職者やもっと幅広い支援者が単独で支援をおこなうのではなく、連携や協働して支援を行うことが当たり前に語られる時代となってきました。しかし、連携や協働の重要性や必要性は頭でわかっても実際にどのように始めたらいいのかわからない、連携をはじめてみたがうまくいかないといった声をよく聞きます。本シンポジウムでは、連携や協働というものはそもそもどんな要素から成り立っているのか、どのようなステップを踏んで発展するのか、連携・協働を成功させるために各人に求められる要件とはどんなものがあるのかについて研究を進めてこられた研究者を招へいし、連携・協働の基本を確認することを通して、現場で生じている連携・協働への切実な疑問を読み解き、何らかの解決策を検討していきたいと思います。
●日時:平成23年2月20日(日)13:00~17:00
●場所:大阪府立大学 学術交流会館 多目的ホール
●シンポジスト:松岡 千代 氏(兵庫県立大学看護学部)菊池 和則 氏(東京都健康長寿医療センター研究所)山中 京子 氏(大阪府立大学人間社会学部)
●司会:山野 則子(大阪府立大学人間社会学部)
●共催:学校におけるコラボレーション研究会日本学校ソーシャルワーク学会関西地区研修会
●後援:日本社会福祉士会日本社会福祉士養成校協会日本精神保健福祉士養成校協会日本社会福祉教育学校連盟日本学校ソーシャルワーク学会日本臨床心理士会大阪府教育委員会堺市教育委員会
【参加者アンケート結果】※原文のまま
●学んだこと・連携すればよい、というものではないということ(過剰な連携)いちばん最善をつくすためのあくまでひとつの方法であるということ。(社福・女性)
・シンポジウム自体が、“価値の多様性”を示していた。。その中で議論を進めていくのを実際見られたこと。(看護・女性)
・連携に必要なことはやはり考えを共有すること。共有するためには自分の意見を発信し、相手の意見をうけいれ、信頼関係をつくることが大切で、そういった力を学生時代に養っていくべきだと感じました。(社福・女性)
・連携の難しさはあまり具体的に聞いたことがなかったので、デメリットを含めた学びができました。(人科・女性)
・連携のメリット・デメリット(社福・女性)
・連携するにあたって違いは必ずあること。対立の必要性。(社福・女性)
・連携・協働にはコミュニケーション能力が大切だということ(社福・男性)
●感想・授業で聞いていた話と重複する部分があったので聞きやすかった。(社福・女性)
・これから多職種で連携していく中で、多様性を認め、話し合いをしていくためのスキルの必要性を感じました。(学生・女性)
・やはりコミュニケーション能力は何に対しても必要だと分かり、スキルアップのために日常生活から学べることは学び、吸収できることはどんどんしていかなければと思った。(社福・女性)
・チームで働きかけるという重要性とデメリットが多少は把握できた。(社福・男性)
・多職種で連携する際に、コンフリクトが起こるのは自然なことで、またそのコンフリクトについてクライアントにとって最善となるように話し合い・議論をすることが不可欠だということが新たな発見でした。(社福・女性)
・今回のセミナーで連携・協働は、様々の分野に必要。あるいは実践されていることである。改めて学びなおすことができました。大学の授業で活用できます。(教員・女性)
・理論に基づく概念整理ができてよかった。レベルの高い研究者の話や議論が面白かった。(SSW・女性)
・コンフリクトがあって自然なのだという視点。この視点を基に現場でも活かしていければと考えます。(SSW・男性)
●今後に向けて・コミュニケーションをもっとはかる必要がある。(教員・女性)
・もう少し理論と実践の具体例の内容がほしかったです。(心理士・男性)
・自分の個性を知ること、他者の個性を認めること、自分は何ができて、何ができなくて、他者に何を求めているのか自己を見つめて考えることが大切だということが分かった。(社福・女性)
・連携相手が自分にしてほしいこと(期待していること)を双方で口に出て話し合うことが双方の信頼につながることが分かりました。(社福・女性)
・自分の状況を相手に伝え、相手の状況を理解することが協働には必要だと思った。(社福・女性)
・他職種での連携・協働を行っていく中で基本的コミュニケーションのスキルが大切であることが分かった。どんな人に対しても簡単な言葉で分かりやすく伝えることが求められていると感じた。(社福・女性)
・まずは人間としての心、コミュニケーションをもつこと、その上に自分の強み分野を積み上げていくことをめざしたいと思えました。自分にどのようなことが必要なのかについて考えさせられました。非常に刺激になりました。(人科・女性)・ディスカッションであったように、トレーニング方法について、いろいろなバリエーションを学びたいと思います。(教員・女性)
・チームプレイや色々の職種を知る事で短期間で問題解決につながる事ができると思う。もっとスキルトレーニングしたいと思います。(相談員・女性)
・連携・協働は、現場ではどんどん進んでいる。前向きな連携・協働ではなく、コストの削減のために進められていることも多い。この分野の検討がさらに進むこと望みます。(保育士・女性)