azuki

植物が成長や形態を調節するしくみを研究しています。

 植物は、生育に適した環境を求めて移動することができません。そのため、植物は、周囲の環境変化に適切に応答しながら一生を送っています。私たちは、環境による植物の大きさ(成長)や形(形態)の制御機構を研究しています。植物が環境から刺激を受けて、応答する過程では、植物のさまざまな機能が調節されています。私たちは、環境による植物の成長と形態の制御機構を、生理学、生化学、分子生物学、形態学、レオロジーなど、さまざまな手法を柔軟に組み合わせて解析しています。

宇宙では、植物は細長い体をつくります。

 私たちは、BRIC-RICE、Resist Wall、Space Seed、Ferulate、Resist Tubule、Aniso Tubuleの6テーマの宇宙実験を実施してきました。また、SSAF2013、AHiSの2つの宇宙教育実験に協力してきました。これらの宇宙実験の結果、微小重力環境で植物は、自発的屈曲を伴う柔らかく細長い体を形成し、その変化には、細胞壁代謝と表層微小管配向の変化が深く関わっていることが明らかになりました。現在構想されている月面や火星での人類の持続的宇宙活動には、食料供給と環境の維持・浄化を担う植物の効率的な栽培が不可欠であり、これらの宇宙実験の成果は大いに役立つと考えられます。

詳しくはこちら

JAXAによるインタビューはこちら