Research Topics
2024年5月21日
学術論文「地震時に断層面はどのように変化しているのか?」
学術論文「地震時に断層面はどのように変化しているのか?」
当専攻の廣野哲朗教授の研究成果がElsevire刊行の科学誌「Journal of Structural Geology」に掲載されました。
概要:巨大地震時に断層の滑り方は、地震波による被害や津波の規模に影響を及ぼします。そのため、その滑り方を室内模擬実験を通して精査することが重要です。本研究では、南海トラフのプレート沈み込み境界の主要な岩石である砂岩を対象として、秒速0.2 mmから秒速1 mという速さで実験的に滑らせたときの摩擦係数の特徴と滑り面の構造の対応性の評価を行いました。その結果、滑り速度によって、構造が特異に変化し、摩擦係数の多様性、すなわち地震の多様性を生み出すことを明らかにしました。
論文情報:Hirono, T, Yano, H, Oohashi, K, Miyamoto, T, & Ito, A. (2024) Relationship of evolution of slip-surface structure in Indian sandstone to changes in friction coefficient for a wide range of slip rates. Journal of Structural Geology, 184. リンク先:https://doi.org/10.1016/j.jsg.2024.105167