2024-01: 立命館大学幾何学セミナー

Data

"リー群上の左不変な幾何構造について:モジュライ空間と特別な構造の存在・非存在問題", 立命館大学幾何学セミナー (立命館大学), 2024/01/15

Abstract

与えられたリー群に対して, その上の左不変な幾何構造(例えばリーマン計量)を考え, その中に特別なもの(例えばアインシュタイン計量)が存在するかどうかという問題を考える。 多くの場合, 左不変な幾何構造の全体は等質空間となり, それを然るべき群作用で割ったモジュライ空間が, 特別な構造の存在・非存在問題を考える際に有効である。

本講演の前半では, 群作用や等質空間に関する基本的な事項を(大学院生および意欲的な学部生向けに)解説する。 後半では, 上述のような枠組みが, 様々な幾何構造の研究に適用できることを紹介したい。 幾何構造としては, リーマン計量, 擬リーマン計量, シンプレクティック構造を主に扱うが, これらに限らず他の様々な幾何構造(例えば統計構造など)にも我々の枠組みは適用可能であると考えている。

Slide

Hiroshi Tamaru; 等質空間入門, 2024/01

Hiroshi Tamaru; リー群上の左不変な幾何構造について:モジュライ空間と特別な構造の存在・非存在問題, 2024/01