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2021年5月28日
女性学研究センターは以下の講演会を後援しています。申込は下記リンク先からお願いします。
〈性の管理〉の政策のもとで、人々はどのように生きたのか?国際比較から見えてくる、生政治の実態と性の自由をめぐる闘争の行方
第1回6月18日(金)15:00-16:30
「近代日本の公娼制度と〈性の管理〉」講師 林 葉子同志社大学人文科学研究所助教
第2回6月25日(金)15:00-16:30
「世界史のなかの遊廓 ―戦前の日本から見た欧米の公娼制度」講師 林 葉子同志社大学人文科学研究所助教
第3回7月2日(金)15:00-18:00
「性と権力 ―帝政期ドイツにおける性の〈世俗化〉を背景に」ゲスト講師 内藤葉子大阪府立大学人間社会システム科学研究科准教授
「世紀転換期の中欧 ―ウィーンとプラハに見る〈性の管理〉」ゲスト講師 橋本信子同志社大学法学部嘱託講師
「米軍駐留と〈性の管理〉―在韓米軍「基地村」女性の経験」ゲスト講師 秋林こずえ同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授
全体討論林葉子・内藤葉子・橋本信子・秋林こずえ
開催場所
同志社大学今出川キャンパス良心館202教室(京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」1番出口)※Zoomウェビナーでの受講も可能です。新型コロナウイルスの感染状況によっては、Zoomのみで実施する可能性がありますが、その際は別途お知らせします。
申込フォーム、または往復ハガキ(住所・氏名・電話番号、Zoomで受講希望の場合はメールアドレスを明記)でお申し込みください。
往復ハガキのお申込み先
〒602-8580京都市上京区今出川通烏丸東入同志社大学人文科学研究所
50名(申込多数の場合は先着順となります)
企画趣旨
性は、個人的でありながら政治的なものである。人々が誰とどのような性的関係を持つかは、その時代の法によって制限されるが、性の自由を奪う政策に抗う動きも同時に見られた。この連続講座では、性の売買と性病管理政策の問題を中心に、日本、ヨーロッパ、アメリカの〈性の管理〉の歴史について論じる。
戦前の日本では、公娼制度と呼ばれる政策のもとで、性の売買の場は遊廓のみが合法とされ、公娼以外の娼婦(私娼)は厳しい取り締まりの対象となった。本講座では、その近代日本の公娼制度の概要を紹介し、公娼にされた女たちにとって遊廓はどのような場であったのかを当時の史料から分析する(第1回)。また、公娼制度下の戦前の本において、他国の公娼制度が当時の知識人たちにどのように認識されていたのかを紹介する(第2回)。
日本の近代公娼制度の問題は、異なる国や異なる時代における〈性の管理〉との比較によって、いっそう明確になるだろう。19世紀末から20世紀にかけて、ドイツでは性をめぐって多様な言説や運動が現れ、重層的な対立が引き起こされていた。国家や科学の権力は性の領域でどのように作動したのか、それに対してどのような対抗的動きが現れたのかを論じる。また、ハプスブルク帝国の中心的都市における娼婦や娼家の様子、売春に対する社会の主流の考え方を紹介する。さらに第一次世界大戦後、新生国家チェコスロヴァキアでみられた劇的な状況の変化の原動力が何であったかを検証する。〈性の管理〉は第二次世界大戦後も形を変えて継続する。アジアに駐留する米軍の動きは日本とも関係が深いが、米軍が韓国政府とともに基地周辺の「基地村」の性産業を管理した経緯と、「基地村」の女性たちの経験について紹介し、米軍による〈性の管理〉について考察する(第3回)。
チラシ裏面は【裏面】連続講座(2021) (706.4KB)から。
【主催】同志社大学人文科学研究所【共催】JSPS科研費18K11898 基盤研究(C)「国際的な人身売買禁止運動と近代日本の買売春政策」(研究代表者:林葉子)【協力】大阪府立大学女性学研究センター
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