News

2020年10月5日

11月8日オンライン・シンポジウム「性暴力をめぐる理解の「歪み」を問い直す」

2020年3月8日に開催予定のまま延期となっていた女性学研究センターの男女共同参画事業(共催)のお知らせです。今期はオンライン開催となります。

2020-09-30-20_44_45-202011…

企画趣旨

2019年3月に性的虐待や強かん事件に相次いで無罪判決が出されたことを契機に、全国で毎月11日に「未来を変えていくための、社会を変えていくための、性暴力を許さない声をあげるための」フラワーデモが行われるようになりました。市井の女性たちの性被害告発の声は少しづつ大きくなり、問題の可視化はすすんでいます。2019年12月には伊藤詩織さんの性暴力をめぐる民事裁判において被害者勝訴の判決があり、「合意なき性交」に対する損害賠償がみとめられました。また、無罪判決が出た性暴力事件について上級審で有罪判決が出されるようになってきてもいます。

しかしながら、いまだに被害者を責めるような発言がなくなったとは言えない状況です。女性に対する性暴力は、身体や精神の自由という誰にとっても重要な基本的人権が、女性に対しては十分に守られていないことを意味しますが、なぜそのことが十分に社会に理解されないのでしょうか。

本シンポジウムでは、日本社会の「性暴力」をめぐる「理解」や「解釈」の「歪み」を複層的・多面的に明らかにすることを通じて、性暴力という人権侵害に対する理解をより深めていきたいと思います。パネリストには、長年被害者支援を行ってこられ、被害者の心理に通じておられる周藤由美子さんと、性暴力行為をめぐる社会的認識のあり方について社会学の観点から研究をすすめてこられた牧野雅子さんを迎え、「被害者像」や「加害行為」をめぐる社会的な理解の「歪み」を問い直します。性暴力根絶に向けた一歩にすべく、多くのみなさまの参加をお待ちしています。

 

講演者:

周藤由美子(ウィメンズカウンセリング京都)
「性暴力被害者に関する神話を打ち破る」

牧野雅子(龍谷大学・犯罪学研究センター研究員)
「性暴力はどのように理解、解釈されてきたのか」

日時:2020年11月8日(日) 13:30~16:00
開催方法:オンライン(Zoom)
申込方法:ヒューライツ大阪WEBサイトまたはこちらの参加申込フォーム、チラシに掲載したQRコードよりお申込みください。チラシのダウンロードはこちら (27.2MB)から。

参加費 : 無料
定員:80名(先着順。定員に達し次第締め切らせていただきます。)

  • 申込んだ方には、 事前に当日の資料を配布いたします。11月5日(木)に、ZOOM参加に必要なURL、ID、パスコードと一緒にお送りいたします。申込み時には受信が可能なメールアドレスを記入してください。
  • この日にメールが届かない場合、11月6日(金)までにヒューライツ大阪までご連絡ください。
  • ZOOM視聴には、ZOOMアプリの事前ダウンロードを推奨します。まだ設定がお済みでない場合は、こちら(https://zoom.us)から設定を行ってください。

シンポジウム参加に際してのお願い

  • ZOOM画面の録画や録音はお控えください。
  • 配布資料の転送や公開は行わないでください。
  • URL、ID、パスコードは、申込んだご本人のみのご利用をお願いします。

問い合わせ先: ヒューライツ大阪(Tel:06-6543-7003)

コーディネーター:

古久保さくら(大阪市立大学人権問題研究センター)
内藤葉子(大阪府立大学人間社会システム科学研究科・女性学研究センター)

共催:大阪府立大学女性学研究センター・大阪市立大学人権問題研究センター
一般財団法人 アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)