News

2018年1月17日

女性学連続講演会第1回参加レポート 三好令花

今期の連続講演会「教育のジェンダーポリティクス」全3回のレポートを、本学学生の三好令花さん(現代システム科学域3回生)が書いてくださいました。参加できなかった皆様にもご参照いただけるよう、ここに3回に分けて掲載させていただきます。

第1回目はグループトークもありがとうございました!

 

第1回(10月28日) 「学校体育とジェンダー・ポリティクス」(講演:井谷恵子さん)についての報告・感想レポート

現代システム科学域・環境システム学類・社会共生科学課程

三好 令花

 

今回の講演会の内容の概要としては、

・W-up:体育・スポーツにおける男女平等

・「女性のスポーツ離れ」、授業の経験

・体育カリキュラムのジェンダー・ポリティクス

・性的マイノリティと近代スポーツ

・学校体育をめぐる思惑 加熱する運動部活・オリンピック教育

・まとめ:体育で何を学び学ばせるか

となっており、これに沿う形でお話しされていた。まず、文部科学省の「全国体力・運動能力,運動習慣等調査という調査の平成25年度の調査結果の資料を見て2~3人のグループで話し合い、それぞれのグループの意見や疑問を発表した。その後、配布資料やパワーポイントのスライド資料を見ながらの説明がなされた。

先生の話としては、全国体力テストの結果を女子について注目して見ていき、なぜこのような結果になるのかの景などについてメインで説明されていた。

今回の演者の先生は京都教育大学の先生であるため、勤務している大学の学生にアンケートや調査を行った実際の声についても紹介されていた。女子学生がなぜ体育に対して苦手意識を抱くのか、今までどういう経験を体育でしたのかということについても説明されていた。そういった問題点を生ませる体育カリキュラムがどういったものであるのか、体育カリキュラムを取り巻く思惑についても続いて説明がなされた。

海外や世界レベルの体育に対する捉え方、考え方である「身体の教養」という概念を説明し、日本にどのようにしたら取り入れられるかについても意見が述べられていた。

学校体育と競争原理についての説明の時には、縄跳びを競技化し競争意識を強めさせている実際の例を、NHKの「なわとびかっとび王選手権」という企画の映像を流すことで印象付けていた。

学校体育と性的マイノリティに関しては講演の時間が足りなかったため、詳しい説明はなされなかったが、日本で性的マイノリティの人たちがどのような対応をなされているのか、やどのような差別発言を受けているのかについて簡単に紹介がされた。

今回初めて講演会に参加してみたが、いきなりグループトークをして発表係を任されるとは思わなかったので非常に驚かされたが、今回のことは貴重な経験となった。一番興味のある性的マイノリティについてもう少し詳しく聴きたかったという少し残念な気持ちが残った。