お知らせ
2023年5月25日
【開催報告あり】6/26開催 第7回 大阪公立大学 アカデミア創薬シンポジウムのご案内
本イベントは終了致しました。ご参加いただきありがとうございました。
2023年6月26日(月)に、本学主催イベントとして第7回アカデミア創薬シンポジウムをオンラインにて開催しました。本シンポジウムでは、「新たな作用機序による創薬を目指して」と題し、次世代創薬を見据えた作用機序研究に対して、異なる切り口で新しい創薬にアプローチされている3名の研究者の方々にご講演をいただきました。
まず、冒頭では、創薬科学研究所の所長である乾隆教授より、開会宣言および、創薬科学研究科設立に向けての取り組み紹介がありました。同科は、製薬企業の次世代創薬研究者を育成するために、モダリティ基盤の開発拠点、アカデミアと企業をつなぐ創薬ハブを目指したものであるとのご説明がありました。
開会宣言に続き、最初に、近畿大学 医学部 脳神経内科 永井義隆教授より、「液ー液相分離から紐解くタンパク質凝集と神経変性疾患」と題し、LLPSによる液滴形成によるDCTN1の機能低下、TDP-43の微小管輸送障害に起因する細胞質内凝集に関する研究成果についてお話しいただきました。
次に、大阪公立大学 大学院理学研究科 中山淳講師より、「新たな骨髄腫治療薬の創成を目指した天然物のアップデート」と題し、創薬の出発点である天然物に骨格の変異を導入した“擬天然物”に着目したご研究について講演をいただきました。多重結合異性体ライブラリーの構築や、新規化合物の活性プロファイルの紹介がありました。
最後に、大阪公立大学 大学院獣医学研究科 中嶋秀満准教授からは、「コモンクロスシード仮説から創薬へ~新規GAPDH凝集阻害薬による広域スペクトラム脳アミロイドーシス治療薬の創製~」と題して講演をいただきました。GAPDH凝集メカニズム仮説を示唆する周辺データから非ペプチド低分子化合物の創出、薬物動態データにいたるまで幅広い内容でした。
今回、製薬企業、バイオベンチャー、大学(学外)など、様々な分野から約180名の皆様にご参加いただくことができました。質疑応答も多数いただき非常に盛会となりました。また、アンケートにおいては、「大阪公立大学のレベルの高い研究成果や取組みを広く外部に知らせて欲しい」とのご意見がありました。また、「大阪公立大学大学院「創薬科学研究科」新設に期待しますか」という質問に対し、「期待する」という回答を多数いただきました。今後も本学は、独自性の高いアカデミア創薬を積極的に推進し、創薬科学の発展に貢献してまいります。
「新たな作用機序による創薬を目指して」3名研究者より最新研究成果をご紹介!
次世代医薬品の創生には、最新の病態生理学研究と連動する優れた作用機序研究が重要な鍵となります。
本シンポジウムでは異なる切り口で新しい創薬にアプローチされている 3 名の研究者より最新の成果を紹介します。
皆様のご参加をお待ちしています。
お申し込みは締め切らせていただきました
■開催概要
日時:2023年6月26日(金)14:00-15:45
開催方式:オンライン開催
主催:大阪公立大学 創薬科学研究所
対象者:どなたでも
参加費:無料
参加登録締切:2023年6月22日(木)※要事前申込
ご案内チラシ(PDF)
■プログラム
講演タイトル | 講演者 | ||
---|---|---|---|
14:00~ | 開会挨拶 | 創薬科学研究科の設立に向けて 本日のテーマと講演者紹介 |
大学院農学研究科 教授 創薬科学研究所 所長 乾 隆 |
14:05~ | 第1講演 | 液ー液相分離から紐解くタンパク質凝集と 神経変性疾患 |
近畿大学 医学部脳神経内科 主任教授 大阪公立大学 創薬科学研究所 客員研究員 永井 義隆 |
14:30~ | 第2講演 |
新たな骨髄腫治療薬の創製を目指した |
大学院理学研究科 講師 中山 淳 |
14:55~ | 第3講演 |
コモンクロスシード仮説から創薬へ |
大学院獣医学研究科 准教授 中嶋 秀満 |
15:25~ | 質疑応答と討論(当日講演者全員) |
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本件担当:上田豊