活動報告

2018年12月14日

  • 旧府大

土師校区における地域防災活動に協力しました

2018年12月2日(日)に堺市立土師小学校で行われた地域防災活動に協力しました。

日頃から災害・防災関係の活動をしている大阪府立大学ボランティア・市民活動センターV-station(以下、V-station)の災害チームを中心に8名の学生が、今回の活動に参加しました。

2部構成となっており、午前中は「土師校区自主防災訓練」、午後は「屋根のシート張り講習」が行われました。

 

■イザ!カエルキャラバン!~めざせ!防災マスター~

 

午前の防災訓練の中で、私たちは、子どもたちに楽しみながら防災について学んでもらうため、「イザ!カエルキャラバン!~めざせ!防災マスター~」というイベントを行いました。

 

このイベントは、おもちゃの物々交換「かえっこ」と、子どもたちが遊びながら防災知識を学べるようにアレンジされたプログラムを、組み合わせた体験型イベントです。今回は「水消火器的あてゲーム」「防災紙しばい」「毛布担架でV仮面を助けよう」「非常用グッズつりゲーム」「紙食器で豆つかみゲーム」の5つのプログラムを実施しました。

それぞれのプログラムを体験すると、子どもたちはかえっこ引換券がもらえ、それをもとにおもちゃと交換することができます。子どもたちは「やってみたい」「楽しい」という気持ちを大切にしながら防災について学ぶことができます。

 

当日はたくさんの子どもたちが参加してくれました。私たちは、ゲームや紙芝居などを通して、災害時に役立つ情報を子どもたちに伝えました。親子連れでの参加者が多く、親子で防災について学べるイベントとなりました。

また、このイベントを実施するにあたり、地域ボランティアとして自主防災会の方など10数名がブース運営に協力してくださいました。このイベントは土師校区で3回目の開催だったのですが、運営に手慣れた方も多くおられて、大変頼もしく感じながらイベントを行うことができました。

 

■屋根のシート張り講習

 

午後は、日本赤十字社大阪府支部、堺市社会福祉協議会、V-stationの合同企画として「屋根のブルーシート張り講習」を実施しました。

この講習会は、実際に茨木市を中心に活動されている方々(災害救護活動NPOレスキューアシスト他)を講師に招き、地域住民や学生、赤十字ボランティア等を対象に行ったものです。

シート張りの必要性を認識するとともに、劣化を防ぐのに効果的なブルーシートの張り方を学びました。技術の必要な、屋根に登る作業だけでなく、一般の方でも関われる作業準備や補助など、高所作業以外にもできることがあるということを学ぶことが目的です。

 

皆さんはご存知でしょうか。

今年の6月に発生した大阪北部地震、9月に襲来した台風21号、24号による大阪府内の住家被害は5万棟を超えています。そのほとんどは、大阪北部地震の揺れや台風の暴風によって、瓦が落ちたりずれたり、雨漏りしたりなど、屋根の被害です。したがって、災害発生直後から、「屋根の上にブルーシートを張ってほしい!」という要望が多くありました。しかし、あまりにも要望の数が多く地元の業者では対処しきれていないのが現状で、今でもブルーシートも張れず、屋根も修理できなくて苦しんでいる方がいます。ブルーシートを張ることができても、張り替えないといけない時期なのに(ブルーシートはどんどん劣化していきます)、張り替えられていない方も多くいます。

 

講習会では、まず講習を一般市民向けに行う意義の説明が行われ、後半では、実際に機材を用いての実技が行われました。まず、基本知識の屋根の構造や瓦の種類、屋根の上での歩き方、はしごの使い方、その補助などを教えてもらいました。その後、講師の方々が独自に編み出した「茨木式」のブルーシートの張り方や、「茨木式」をするための事前準備を目の前で実践しながら教えてもらいました。

 

私は、この講習会を通して、困っている方のために屋根上作業をされている方の補助は今すぐにもできることを知りました。この文章を読んでいる方にも、屋根に登れなくてもできることは多くあり、それが困っている方々を助けることに繋がるのだとお伝えしたいです。

 

 「被災地元の力で復興を!!!」

 

大阪府立大学 工学域機械系学類 陳代修平

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イザ!カエルキャラバン~めざせ!防災マスター~の様子

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屋根のシート張り講習の様子