『夏のボランティアチャレンジ』実施報告

8月1日~9月20日にかけて、『夏のボランティアチャレンジ~学生の“なにかしたい”から始めよう~』を実施しました。高校生・大学生6名の活動者が、堺市内の5団体の方々に取材を行い、その成果を動画として公開しました。

『夏のボランティアチャレンジ』は、高校生や大学生を対象とし、コロナ禍でもできる取り組みとして、夏休みにボランティア活動を体験するプログラムです。堺市社会福祉協議会と連携して実施しています。

堺市社会福祉協議会では、毎年夏にボランティア体験の機会を提供するため、様々な団体と協力しながら、幅広いボランティア活動プログラムを実施してきました。しかし、新型コロナウイルスの影響により、2020年度および2021年度は中止となりました。
今年度は新たな試みとして、堺市社会福祉協議会とV-stationが協働し、コロナ禍でも学生が参加しやすいプログラムを提供することで、ボランティア活動の促進につなげることをめざしました。

今回は二つのコースが用意されていましたが、うち「子ども食堂ボランティアコース」は大阪府の新型コロナ警戒信号において「赤色」が点灯されたことで残念ながら中止となり、「魅力発信!記者ボラコース」のみ実施されました。

魅力発信!記者ボラコース

記者ボラとは、地域で社会貢献事業を行っている団体を取材し、取材内容を記事にまとめたり、啓発動画などを作成したりする活動です。作成した記事や動画は、堺市社会福祉協議会ホームページ等に掲載することで、その団体の理念、設立経緯、活動内容、近況、課題、そして魅力などを発信します。

今回は6名の学生が、堺市内で活動している5つのボランティア団体の方々に対して直接お会いし、取材を実施しました。そして、取材を通して得られたことを学生目線から動画にまとめました。

ふれあい日本語サロン

堺市在住の外国人に対し、日本語会話、漢字・かななど日本語を教えることを目的として活動している団体です。ボランティアとして日本語養成講座を開いているのは全国でも稀有な事例です。生徒の年齢は中学生程度の若年層から主婦のような中年層までと広く、業種、日本語レベルも様々です。ボランティアの方々は、丁寧な日本語を教えるための工夫を凝らしています。

ディスコン学遊会

「健康づくり」「仲間づくり」「居場所づくり」「生きがいづくり」のために、ディスコンというスポーツを通じて会員同士や地域との交流を行っている団体です。皆で笑って楽しみながら健康な体を育むことを目標としています。会員だけでなく、地域の方々、さらには学生も参加することができます。誰でも手軽、安全に楽しめるディスコンの魅力の普及、および参加者の獲得に努めています。

人形劇団 座・パリテ

学校や老人施設、いきいきサロンなどで人形劇などの公演を行い、子どもや高齢者など地域の人々の交流を促進するために活動している団体です。人形劇の他、手品、絵本、紙芝居、読み聞かせなどを併せて行うこともあります。一つの人形劇には1年~1年半もの準備期間が必要ですが、観客に喜ばれると大きな達成感が得られます。コロナ禍となってからは、人形劇の録画をYouTubeにも掲載しています。

おはなしかご

図書館、小学校、こども園、高齢者施設などで絵本の読み聞かせやおはなし会(ストーリーテリング)などを行い、子どもたちと楽しいひと時を過ごす団体です。メンバー数は45名と堺市内最多であり、活動開始は1984年と堺市で最も歴史ある団体です。学校の教育カリキュラム変更およびコロナ禍のあおりを受け、おはなし会の頻度は減少してきましたが、2022年から徐々に依頼が届けられるようになりました。

大泉緑地ヒーリングガーデナークラブ

高齢者や障がい者の方々が安全に大泉緑地を散歩できるよう、車椅子介助等のサポートを目的として活動している団体です。桃山学院大学の学生にも参加してもらったり、散策の合間にボランティアによって演奏や演芸などを披露することでより楽しんでもらえるようにしたりといった工夫もしています。残念ながら、コロナ禍により対面でのサポート活動は休止しています。