イベント情報
君が代丸展イベント 落語「代書」上演会
- 申込不要
- イベント
2024年12月22日
その他
2024年12月22日(日)、大阪コリアンタウン歴史史料館は済州ー大阪直行航路開設100周年企画展「君が代丸に乗ってきた済州人」イベント「落語・代書」上演会を開催します。
大阪コリアタウン歴史資料館が位置するエリアは、かつて猪飼野という地名でした。大阪の猪飼野という地名にゆかりのある猪甘津は港であることを示し、百済などから人びとが渡来し居を構えた地域です。時代を経て、1920年代の大阪は、「東洋のマンチェスター」と呼ばれるほどの一大工業都市へと様変わりし、日本の植民地下で困難な生活を強いられた人びとが、朝鮮半島そして済州島から生活の道を求めて渡ってきたのでした。とりわけ済州島の人びとが多く暮らし、「日本国猪飼野」を住所地に書くだけで郵便が届いたといわれます。
済州島からの来阪を促した大きな要因として、1923年の済州―大阪直行航路開設がありました。この航路を走る船に乗ってきた一人の男性が、上方落語噺「代書」に登場します。
上方落語噺「代書」は、四代目桂米團治(本名・中濱賢三 1896-1951)が糊口を凌ぐため、代書屋を営むなかでの経験をもとに創作されました。桂米朝の師匠、四代目桂米團治は、大阪市南区(現 中央区)高津町に生まれました。生家は反物屋で、幼児期に日本橋のメソジスト教会で洗礼を受けています。15歳で三代目桂米團治に入門、1916年には朝鮮・満州・中国を巡業、日本に戻った後、1938年に代書人の資格を取り、現在の東成区役所(大阪市東成区大今里2丁目8-4)の敷地の一角で「中濱代書事務所」を開いていました。「代書」の初演は、1939年4月15日の「上方はなしを聴く会」であるとされています。
2023年は、済州―大阪直行航路開設から100年を迎える年でした。大阪コリアタウン歴史資料館は、済州大学校在日済州人センター・済州道立済州民俗自然史博物館との共催により、2024年1月から9月まで企画展「君が代丸に乗ってきた済州人(チェジュサラム):済州―大阪直行航路開設100周年」を開催しました。
この企画展のイベントとして、このたび、上方落語噺「代書」の上演を企画しました。
これを機会に、多くの方に落語をとおして済州と大阪の近現代史に触れていただければ幸いです。
- 開催日時
2024年12月22日(日) 開場:18:30 開演:19:00
- イベント内容
◇第一部:君が代丸に乗ってきた済州人(チェジュサラム)
講師:伊地知 紀子(大阪コリアタウン歴史資料館 副館長/大阪公立大学 教員)
◇第二部: 落語「代書」
演者:桂 文我(かつら ぶんが)- 開催場所詳細
東成区民センター・6F小ホール
大阪市東成区大今里西3-2-17
アクセスマップ(コミ協ひがしなり区民センターサイト)- 対象
どなたでも
- 定員
200名(事前申込不要)
- 参加費
無料
- お問い合わせ先
文学研究科 伊地知 紀子
E-mail:ijichi[at]omu.ac.jp [at]を@に変更してください。- 主催、後援等
【主催】大阪コリアタウン歴史資料館
【共催】大阪公立大学戦略的研究(拠点形成型)大阪の歴史文化研究拠点をめざす学際的研究・大阪公立大学文学研究科
【後援】韓国中央学研究院
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