イベント情報

第1回 三ツ屋根地車フォーラム

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2025年2月6日

その他

2025年2月6日(木)、大阪市立住まい情報センターにて「第1回 三ツ屋根地車フォーラム」 大阪天満宮「三ツ屋根地車の構成とデザイン」~実測調査を通して~、を開催します。

大阪の代表的な祭の一つである天神祭では、江戸時代の享保年間から明治にかけて各地から80台を超えるだんじりが大阪天満宮に宮入したという記録がありますが、現在は「三ツ屋根地車(だんじり)」だけが唯一宮入を行っています。地車を曳き、宮入を行う祭礼は西日本各地にありますが、その多くは2棟造のもので、3棟造の構造はわずかです。

今回、本学観光産業戦略研究所 橋爪 紳也所長の指導のもと、天満市場商業協同組合および大阪暮らしの今昔館と連携のうえ、本学生活科学部福田 美穂准教授とゼミ生の皆さんにより、大阪天満宮「三ツ屋根地車」を解体のうえ、残された絵図とも比較しつつ、部材の実測調査を行いました。

今回のフォーラムは、その調査報告会になります。大阪天満宮の祭具に関する研究の方向性を示す機会となりますので、皆さまのご参加をお待ちしています。

開催日時

2025年2月6日(木) 18:30開演(18:00開場)

イベント内容

大阪天満宮 「三ツ屋根地車の構成とデザイン」 ~実測調査を通して~

【報告】福田 美穂(大阪公立大学生活科学部 准教授)
     島野 紗希(大阪公立大学生活科学部居住環境学科 4年生)

【内容】
大阪の代表的な祭の一つである天神祭では、江戸時代の享保年間から明治にかけて各地から80台を超えるだんじりが大阪天満宮に宮入したという記録がありますが、現在は「三ツ屋根地車(だんじり)」だけが唯一宮入を行っています。地域で講を組んで、地車を曳き、宮入を行う祭礼は西日本各地にありますが、その多くは2棟造のもので、3棟造の構造はわずかです。大阪天満宮の地車もほぼすべてが2棟造であったところ例外的な3棟造のみが現存している点が注目されます。

また、天神祭の地車は、幕府や諸大名が大川に浮かべた「川御座船(かわござぶね)」に原型があるという説があり、「三ツ屋根地車」はデザインや構成に「川御座船」の要素を色濃く残していると考えられています。嘉永5年(1852年)に制作されたという伝承があり、近代以降も改修を重ねてきた「三ツ屋根地車」は、2022年に役割を終えて保存されることになりました。同時に、従来のものをそのままに再現するかたちで地車が新調されましたが、その際、実測調査など学術的な調査がなされてはいません。

このたび、本学観光産業戦略研究所 橋爪 紳也所長の指導のもと、天満市場商業協同組合および大阪暮らしの今昔館と連携のうえ、本学生活科学部福田 美穂准教授とゼミ生の皆さんに協力を求めつつ、大阪天満宮「三ツ屋根だんじり」を解体のうえ部材の実測調査を行いました。その調査報告会となる今回のフォーラムでは、どの時期にどのような修理が行われたのかを推測、特徴的な斜め材の用法など新たに判明した知見を発表します。大阪天満宮の地車の特徴をあきらかにしつつ、大阪の地車文化全般に関する研究の方向性を示す機会として位置づけています。

開催場所詳細

大阪市立住まい情報センター3階ホール
〒530-0041 大阪市北区天神橋6-4-20
アクセスマップ(大阪市立住まい情報センターサイト)

対象

どなたでも

定員

300名

参加費

無料

お問い合わせ先

天満総合管理株式会社 担当:吉田
電話番号 06-4800-2878

主催、後援等

【主催】三ツ屋根地車フォーラム実行委員会
【共催】大阪くらしの今昔館、大阪公立大学観光産業戦略研究所

該当するSDGs

  • SDGs04