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2024年4月1日
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卒業生メッセージ/本間 愛彩さん(コクヨ株式会社)
※本記事は、大阪府立大学Webマガジン「ミチテイク・プラス」(2020年2月10日公開記事)から転載しています。掲載されている情報は公開当時のものです。
PROFILE
本間 愛彩
- コクヨ株式会社
- 2016年3月 大阪府立大学 生命環境科学域 自然科学類 物理科学課程 卒業
- 2018年3月 大阪府立大学 大学院生命環境科学研究科 物理科学専攻 博士前期課程 修了
こんにちは! 私は2018年3月に物理科学専攻の博士前期課程を修了し、現在はコクヨ株式会社にて勤務しております。
業務内容は文房具の開発で、既にある商品をより良くするために部品の1部を変更したり、新商品の企画から携わり、設計・試作を行い仕様検討したりしています。
学生時代は宇宙物理学研究室に所属し、銀河での星の誕生過程の研究を行っていました。現在の職種と異分野ですが、
- 自分の考え・知識を相手に伝える力(学会、実験結果発表の場での経験)
- 締切りを考えて、すべきことを洗い出し予定を立てる力(試験、発表資料作成の経験)
- 商品設計にあたり、物理的な基礎知識(物理学の授業)
は、今の職場でも活きているなと感じます。
大阪府立大学の物理科学課程では、演示学生実験という、学生が主体となって自分たちのアイデアを具現化して実験・評価するという授業がありました。学生時代を振り返って一番印象深く楽しかった授業です。
この時の経験もあり、自分たちの手で何かを生み出す「ものづくり」の楽しさを知り、人々の身近にあり且つ愛着の湧く商品開発に携わりたいと強く想い、現在に至ります。
実際職場では、使い手のことを第一に考えて商品企画・設計が行われていますし、開発担当でも商品企画から生産・売り方まで幅広く業務に携わることができ、身近な「ものづくり」を自分たちで考えて進めていく過程は非常に楽しいです。
大学では、興味のあることは何でも楽しんでやってみてください。その中で「これ、もっとやりたいな」という学問や体験が見つかれば、進みたい将来のきっかけになるかと思います。その場が大阪府立大学であれば、同じ母校を持つ者として嬉しい限りです。私も社会人として、皆様のお手元で活躍する文房具を開発する、というやりたいことを実現できるよう頑張ります!
【寄稿:2019年9月2日】※所属は寄稿当時。