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2019年12月5日

  • 経済学
  • 卒業生

人は環境によって どのようにでも成長できる/オリックス株式会社 理事/法人営業本部 機谷 俊夫さん

※本記事は、大阪市立大学Webサイト「ステートメントビジュアル」(2019年12月5日公開記事)から転載しています。掲載されている情報は公開当時のものです。

オリックス株式会社 理事/法人営業本部
機谷 俊夫さん

機谷 俊夫さんの写真

出向時代に築いた多くのコネクションを活用

市大を卒業した1986年、私はオリエント・リース株式会社という企業に入社しました。現在のオリックス株式会社ですね。社名が差し示している通り、当時はリース業が収益のメイン。現在のオリックスとは大きく異なっていました。
それから三十三年間、ずっとオリックスにいます。といっても様々なところへ出向しましたね。特に後半は、オリックス球団に三年出向。国の内閣官房に一年半出向。そのあと当時の大阪市長だった橋下さんからオファーを受け、大阪市に三年半出向。そして次に、CAO(最高管理責任者)として関西エアポートに二年出向しました。
そして今またオリックスに戻ってきて、その間培った様々なコネクションを活かし、オリックスの更なる発展と成長を目指してパイプをつないでいます。

機谷 俊夫さんの写真2

公務員だった頃に得た経験、知ったこと

かつてオリックスの社員として国と大阪市に出向していたので、私は民間企業に勤める身でありながらも公務員だった時期が五年あります。役所が様々な民間企業とコラボして新規事業を推し進めるなんて、今や珍しいことでもなくなりました。
とにかく、その際にたくさんの公務員の方々と交流しましたね。大阪市には市大の卒業生もたくさんいました。公務員と言っても色々あるので決してひとくちに言えることではありませんが、それでもやはりその印象は“前例踏襲で変化を嫌う人達”というものでした。
しかし、民間企業だとそうはいきません。猛スピードで変化している世の中、大企業だって明日はどうなるかわからない時代。とにかく新しい要素をどんどん取り入れ、変化し続けないともたないのが民間企業です。

機谷 俊夫さんの写真3

公務員にも民間企業のようなチャレンジが求められる

現代では、従来通りのやり方では自治体そのものがもたなくなってきています。人口が減り、税収が減り、道路や水道を始めとしたあらゆるインフラが老朽化している。もはやこれまでと同じようなやり方とペースでは、近い将来立ち行かなくなるのは明白です。
世の中が変化する目まぐるしいスピードに乗り、公務員ですら民間企業人のような意識を持って仕事に挑まないと。民間企業の厳しさに至っては前述した通りです。
しかし、だからこそビジネスは面白い。オリックスだってリース業から始まって、今はもう全然違う企業になっていますが、企業として成長し続けています。変化してゆくことはもう必然ですから、それを楽しめるような価値観を持ってほしいのです。
人は環境によってどのようにでも成長できる。市大には、ビジネスパーソンとして大きく成長できるだけのカリキュラムは十分用意されています。
すべてはあなた次第。がんばってください。応援しています。