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2020年2月3日

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成りたい自分へのイメージを具体的に膨らませ、成れる最高の自分を目指す/株式会社小宮コンサルタンツ 代表取締役社長 平井 省吾さん

※本記事は、大阪市立大学Webサイト「ステートメントビジュアル」(2020年2月3日公開記事)から転載しています。掲載されている情報は公開当時のものです。

株式会社小宮コンサルタンツ 代表取締役社長

平井 省吾さん

平井 省吾さんの写真

敷かれたレールの上は歩かない

市大への入学が決まった時、母親は喜びました。母親からは、「将来は安心安定のお役所に行ってほしい」と言われていましたからね(笑)。市大には、そんなイメージがあるのでしょう。しかし私が惹かれたのは、市大のリベラルな部分。敷かれたレールの上を歩くという人生には魅力を感じなかったですね。
そういった性分も手伝ってか、市大在学中に日本を飛び出し、バックパッカーとして世界を周りました。ゼミも国際政治をとっていたほど、国際問題には関心があったので。3年生の時はヨーロッパを一か月半くらいかけて一周し、その後4年生の時には米国やメキシコをあちこちめぐりました。もちろんネットなんてない時代、さらに学生の貧乏旅行だったので時には野宿したり現地の若者と盛り上がったりしましたね。だからこそ、自分の足で歩かなければ決してわからない海外について、肌で学ぶことができました。この経験が、私ののちの人生に大きな影響を与えましたね。

平井 省吾さんの写真2

3年で会社を辞め、様々な出会いを経てコンサルタントに

卒業後は住友生命に入社しました。しかし働き出してしばらくすると、またも私の性分が顔を出したんです。今思えば生意気な限りですが(笑)、このまま安定した企業で安定した仕事を続けて、40~50代になった時。果たして自分は、自分の足でしっかり立てているのか?と自問自答したんですよ。大企業という枠組みの中で生きてゆくのではなく、リスクがある道・先が見えない道を進みたいと思い、3年で住友生命を辞めて外へ出ました。
その後いくつもの不思議な縁が重なり、当社の代表取締役会長である小宮一慶と出会って、独立起業を考えていた小宮とともに小宮コンサルタンツを設立させました。1995年のことなので、卒業からわずか六年くらいの出来事ですね。
企業の抱える課題を解決するのが、当社のメイン業務である経営コンサルタントの仕事。一口に経営コンサルティングといってもその業務は実に様々で、人事・組織・戦略についてのコンサル、マーケティングプランや経営計画の作成支援、研修実施やプロジェクトのサポート……と、本当にいろいろな相談が来るわけです。経済、財務、労務など多方面に知識が求められます。だから仕事を推し進めてゆく上で学びが深まり、ビジネスパーソンとして自然と鍛えられてゆく。お客様である企業さんのお役に立つことを通じて自らを高められることが働き甲斐につながりましたね。

平井 省吾さんの写真3

成れる最高の自分と成れる最高の会社を目指して

2017年の4月から、私は小宮コンサルタンツの代表取締役社長を務めています。とはいえこういった仕事というのは役職問わずプレイングマネージャーであることが常。社長である私も月に20日くらいは出張で日本中、時には海外を飛び回っています。
しかし、社長がいないと仕事がまわらない会社、社長や上司ばかり見て仕事をする社員さんのいる会社にはしたくありません。理想は、スタッフとシステムが良い意味で自律的に機能している状態です。
採用にも力を入れていますが、能力は高くても指示されなければ動けないような人など当社の考え方に合わない方はダメですね。自主性を重んじる会社なので、社風としては堅苦しくなく、かなり自由度が高いと思います。だからそこには責任が伴います。
前述した通り、私も若い頃から自由を求めました。そして求める自由と背中合わせにある責任を引き受けながらコンサルタントとして挑戦し、今があります。会社としてもなれる最高の会社を目指して歩んでいきます。お付き合いいただくお客様に貢献し、世の中がよい変化をつくっていく力をさらに高めたいと思っています。
誰にだって可能性は青天井。可能性に自ら制限をかけないことです。成りたい自分へのイメージを具体的に膨らませ、成れる最高の自分を目指して下さい。そうして、皆さんに良い未来を創っていってほしいと心より願っています。