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2024年4月1日
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スーパークリエータ認定!/石丸 翔也さん(工学研究科修了生)
※本記事は、大阪府立大学Webマガジン「ミチテイク・プラス」(2016年6月6日公開記事)から転載しています。掲載されている情報は公開当時のものです。
このたび、情報処理推進機構(IPA)が、2015年度の「未踏IT人材発掘・育成事業」において採択したテーマ16件に関わる「未踏クリエータ」の中から卓越した成果を挙げた10名を「スーパークリエータ」として認定したと発表があり、工学研究科修了生の石丸 翔也さんがみごとスーパークリエータとして認定されました!
IPAでは、突き抜けた才能を持つITイノベータを発掘・育成するために、2000年度から「未踏IT人材発掘・育成事業(未踏事業)」に取り組んでおり、さまざまな業界で活躍するエンジニアや起業家が、数多く輩出されています。
「未踏IT人材発掘・育成事業」とは、IT技術を駆使しイノベーションを創出できる、若く天才的な逸材(スーパークリエータ)を発掘・育成すること を目的としたプロジェクトの事で、選ばれた未踏クリエータのなかでも、新規性(未踏性)、開発能力、将来性といった「スーパークリエータ認定基準」に示された能力を顕著に備えている人材が「スーパークリエータ」として認定されます。
石丸さんの採択テーマは「心の状態を可視化するシステムの開発」。東京工業大学の首藤 一幸准教授がプロジェクトマネージャーとなり、開発を進めてきました。
現在石丸さんは、大阪府立大学大学院を修了後、ドイツにあるDFKI(ドイツ人工知能研究センター)で研究者として働きながら博士号の取得を目指していらっしゃいます。
今回、石丸さんに、未踏事業で採択されたシステムのことやスーパークリエータ認定のこと、ドイツでの研究生活などについてコメントをいただきました!
石丸さんからひとこと
未踏事業では、iPhoneやJ!NS MEME(目や頭の動きを記録する眼鏡型ウェアラブルデバイス)などを使って日々の行動を記録し、行動ログから心の状態を定量化・可視化するアプリケーション「心温計」を開発しました。
心温計の概要開発が思うように進まない時期もあり、9ヶ月間試行錯誤してきたので、今回のスーパークリエータ認定は感慨深いものがあります。現在は改良に協力してくださる方向けに限定公開している状態でして、多くの方に使っていただけるよう今後も開発を続けていく予定です。
ドイツ人工知能研究センター(DFKI)では情報工学の観点から脳や心の働きを解き明かす研究に取り組んでいます。世界中の研究者とディスカッションや共同研究を行いながら、刺激的な日々を過ごしています。
【取材:皆藤 昌利(広報課)】
【取材日:2016年6月2日】
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