お知らせ
株式会社イロラボを大学発ベンチャーとして認定
2024年7月19日
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本学は2024年7月5日、株式会社イロラボを大阪公立大学発ベンチャー企業として認定しましたので、お知らせいたします。
株式会社イロラボは2024年6月17日に創業されたベンチャー企業で、複雑な形状をした物体、半透明な物体、高光沢な物体など、従来技術では測定することが難しい対象物の測色を可能とする革新的測色技術により、完全なデジタルアーカイブ化とオンライン化を実現します。目視観察や画像・映像記録を必要とするさまざまな分野、領域での活用が見込まれ、ものづくり現場での生産性向上や、遠隔医療の実現に貢献します。
生活科学研究科生活科学専攻 酒井 英樹教授のコメント
私たちが開発した測色システムは、拡散光照明に新開発の可動式光吸収体を組み合わせることで、機器測色を困難とする原因である光沢成分を制御し、対象物の色彩及び光沢の2次元分布を正確かつ同時に測定する技術です。機器測色が困難な対象物の色彩・光沢評価は、これまで人の眼、目視で観察されてきましたが、時間経過の評価や遠隔での比較は難しいものがありました。本システムでは、測定困難物の本来の色彩、光沢を数値化することで、いつでもどこでも同じ基準で測定し、データ共有・比較・蓄積を可能とします。
本システムは、もともとは食品の見た目のおいしさを研究する過程で、共同研究者の伊與田 浩志教授(工学研究科)とともに、必要に駆られて発明したものですが、人の眼の代わりとなる“見え”を数値化する技術によって、人々の生活やモノづくりを支えたいと考え、起業を目指すことを決意し、この度、大阪公立大学発ベンチャーとして認定いただきました。目視検査に代わる高精度の外観検査技術として提供する他、ネット通販、デジタルアーカイブ、遠隔医療などに対して、実物を肉眼で観察する際に感じる色彩、質感を正確に再現できる画像の撮影装置として提供し、視覚情報の遠隔化に貢献してまいります。
株式会社イロラボについて
【本社所在地】
大阪市住吉区杉本3-3-138
大阪公立大学インキュベータ10号室
【代表者】
酒井 英樹
問い合わせ先
産学官民共創推進室
TEL:072-247-6102
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