インドネシア政府機関BAPPENAS職員向け研修会を開催

2024年8月6日

都市経営研究科
研究推進機構
国際交流

本学とアジア各国の連携を強化するため、2024年7月10日（水）から12日（金）の3日間、J-PEAKS^※1アジアラウンドテーブル^※²の一環として、世界銀行とインドネシア国家開発企画庁（BAPPENAS）の協力のもと、『持続可能な都市開発トレーニングプログラム』を実施しました。このプログラムは、環境配慮などを含め、ますます複雑化する都市開発において、持続可能なファイナンスの方法や日本の都市開発の事例などを体系的に理解し、効率的な都市開発の手法を学ぶことを目的としています。

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期間中、Mada Dahana氏を代表とするBAPPENAS職員を中心に、数名の自治体職員を含む計17名がプログラムを受講。本学からは、藤村紀文副学長、松井利之副学長、都市経営研究科の佐藤道彦教授、研究推進機構の東博暢特任教授と平山雄太特任教授がゲストおよび講演者として参加しました。

受講者は、さまざまな分野の専門家と教員による講義やインタラクティブなワークショップ、大阪の都市再開発プロジェクトの現地視察などを行い、活発に意見を交換しました。受講者からは、「このプログラムを通じて、持続可能な都市開発の現状を総合的に理解し、都市開発における持続可能で革新的な資金調達に関する知識や、民間資本を活用した都市開発におけるツールや方法論を習得することができました」というコメントがありました。

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持続可能な都市開発トレーニングプログラム

7月10日
講義「導入・オリエンテーションおよび大阪公立大学の取り組みについての紹介、各セッション等の紹介について」大阪公立大学研究推進機構平山雄太特任教授
講義「日本でのDX/GXに関する様々な取り組み等についての共有」大阪公立大学研究推進機構東博暢特任教授
セッション「カーボンプライシングとグリーンファイナンス」経済産業省産業技術環境局課長補佐佐野智樹氏
セッション「生物多様性に関するサービスと評価」 IGES 課長補佐矢ケ崎朋樹氏

7月11日
"GRAND GREEN OSAKA"視察および質疑応答阪急阪神不動産株式会社開発事業本部都市マネジメント事業副本部長谷口丹彦氏阪急阪神不動産株式会社開発事業本部都市マネジメント事業部長草間徹氏
セッション「企業の持続可能性に関する取り組みについて」三菱UFJ銀行サステナブルビジネス部副部長長田航氏

7月12日
セッション「環境・社会・ガバナンス（ESG）投資の基本」日本総合研究所常務理事未来社会価値研究所長足達英一郎氏
セッション「気候変動の経済的影響と金融市場への影響」日本総合研究所常務理事未来社会価値研究所長足達英一郎氏
セッション「大阪の都市更新に関するケーススタディ」大阪公立大学大学院都市経営研究科都市経営専攻佐藤道彦教授

研修会の様子

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修了式の様子

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詳細情報

※1 J-PEAKS：『地域中核・特色ある研究大学強化促進事業』の略称。日本学術振興会が実施主体となり、日本全体の研究力の発展をけん引する研究大学群の形成のため、地域中核・特色ある研究大学に対し、強みや特色ある研究力を核とした戦略的経営の下、研究活動の国際展開や社会実装の加速・レベルアップの実現に必要な環境構築の取組を支援する事業のこと。なお、令和５年度採択において、本学は「イノベーションアカデミー事業の推進によるマルチスケールシンクタンク機能を備えた成熟都市創造拠点の構築」を提案し、公立大学で唯一、採択されました。

※2 アジアラウンドテーブル：アジア諸国の地域に適したSocial Impact指標を議論する場のこと。

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