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天然光合成応用技術でCO2削減に貢献!二酸化炭素からプラスチック原材料への変換に成功

2022年7月27日

  • プレスリリース
  • 理学研究科

本研究のポイント

◇生体触媒を用いて二酸化炭素からプラスチック原材料であるフマル酸の合成に成功。

◇天然光合成を高度に再現する光エネルギーを用いた高分子合成に期待。

概要

大阪公立大学 人工光合成研究センターの天尾 豊教授と大学院理学研究科の竹内 未佳大学院生(博士前期課程1年)は、バイオマス由来化合物であるピルビン酸に二酸化炭素を結合させ、脱炭酸リンゴ酸脱水素酵素とフマル酸ヒドラターゼの2つの生体触媒を使って、不飽和ポリエステル樹脂の原料であるフマル酸の合成に成功しました。

現在、フマル酸は、生分解性プラスチックであるポリブチレンサクシネートの原料として石油由来で合成されていますが、本研究成果により、二酸化炭素やバイオマス由来化合物での合成が実現します。

本研究成果は、2022713日、英国王立化学会の国際学術誌「Reaction Chemistry & Engineering」速報版にオンライン掲載されました。

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資金情報

本研究の一部は、学術研究助成基金助成金 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))の助成を受けたものです。

掲載紙情報

発表雑誌: Reaction Chemistry & Engineering
論 文 名: Biocatalytic fumarate synthesis from pyruvate and CO2 as a feedstock
著     者: Mika Takeuchi and Yutaka Amao
掲載URL: https://doi.org/10.1039/D2RE00039C 



プレスリリース全文 (902.8KB)

研究内容に関する問い合わせ先

大阪公立大学
人工光合成研究センター
教授:天尾 豊(あまお ゆたか)
E-mail:amao[at]omu.ac.jp [at]を@に変更してください

報道に関する問い合わせ先

大阪公立大学 広報課
担当:國田
TEL:06-6605-3411
E-mail:koho-list[at]ml.omu.ac.jp [at]を@に変更してください

該当するSDGs

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