最新の研究成果

理学研究科 教員らの共同研究による論文が、「Chemistry Letters」の表紙に採用

2022年10月7日

  • 理学研究科

理学研究科の西川 慶祐講師、森本 善樹教授らの共同研究による論文「Total Synthesis, Revised Structure, and Cytotoxic Activities of Iubol」が、「Chemistry Letters」に掲載され、表紙を飾りました。

本研究では、紅藻由来である細胞毒性をもつ含臭素トリテルペノイド、ユーボールの立体化学を完全に決定するため、不斉全合成(光学異性体の一方を化学合成すること)を実施しました。
今回の全合成では、不斉エポキシ化反応に連続して環化反応をワンポットで行い、天然物末端の六員環エーテルを構築する点が特徴です。本論文では、ユーボールの不斉全合成、提出構造式の修正、そして合成品のがん細胞の増殖阻害活性について報告しています。

表紙のデザインは、有機合成化学の手法を用いて不明であった天然有機化合物の正しい構造式を決定することを、SF のレーザー銃で表現しています。

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表紙

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インサイドカバー

掲載論文

Chem. Lett. 51, 1000-1003 (2022).
https://doi.org/10.1246/cl.220312

研究支援

長瀬科学技術振興財団 研究助成
サントリー生命科学財団 SUNBOR GRANT
日本科学協会 笹川科学研究助成

参考

合成有機化学研究室Webサイト

お問い合わせ

大学院理学研究科
講師 西川 慶祐(にしかわ けいすけ)
E-mail:knishi[at]omu.ac.jp
※ [at]を@に変更してください。

該当するSDGs

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