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獣医学研究科の教員が代表を務める事業課題がJRA『令和5年度畜産振興事業』に採択

2023年6月26日

  • 獣医学研究科

獣医学研究科の古山 敬祐准教授が代表を務める事業課題「受胎率予測による乳牛繁殖管理技術開発事業」が、日本中央競馬会(JRA)の『令和5年度畜産振興事業』に採択されました。

本事業は、国の畜産振興諸施策を補完し、総合的な観点から畜産振興が図られるよう、民間の事業主体による畜産の振興に資するための事業の実施を助長することを目的としています。

事業概要

飼料価格の上昇などにより、国内の酪農業では効率的な経営が求められています。そのため、性選別精液※1による人工授精や、黒毛和種牛の受精卵を利用した受精卵移植※2などの繁殖技術が酪農現場で活用されています。しかし、これらの技術をより効果的に活用するためには、ウシの受胎能力を客観的に評価する指標が必要です。

このプロジェクトでは、牛群検定成績から受胎率を予測する技術を開発します。この技術開発は、これまでに蓄積された乳量や乳成分などのデータを含む「牛群検定成績」と、実際の受胎結果を人工知能に学習させることで実現します。また、予測受胎率を活用した繁殖管理技術の開発と、その効果の検証も行います。

※1 性選別精液…雌牛か雄牛のどちらかを産む確率が高くなるように選別処理した精液
※2 受精卵移植…雌牛の子宮内に採取した受精卵を移植する技術

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酪農業では、たくさんのデータが牛群検定成績に記録され、蓄積されています。しかし、その情報量は非常に多く、経験豊かな酪農家であっても、そのデータを最大限に活用することは困難でした。そこで、私たちは人工知能の力を使ってこの課題を解決することを目指します。本事業では、牛群検定成績をシンプルな形に変換します。これにより、新規参入した酪農家でも簡単に牛群検定成績を活用できるようになります。共同研究機関と協力し、実際の酪農経営に役立つ取り組みを進めていきます。

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古山 准教授

実施体制

[事業代表者]
大阪公立大学大学院 獣医学研究科 古山 敬祐准教授

[共同実施者]
東京理科大学、北海道立総合研究機構酪農試験場、福岡県農林業総合試験場、山梨県畜産酪農技術センター

参考情報

令和5年度畜産振興事業について(JRA Webサイト)

問い合わせ先

獣医学研究科
准教授 古山 敬祐(こやま けいすけ)
TEL:072-463-5354
E-mail:koyama-keisuke[at]omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。 

該当するSDGs

  • SDGs09
  • SDGs17