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世界初!光で物質構造を原子レベルで制御する方法を発見 ! -新材料の開発を加速-

2023年12月15日

  • プレスリリース
  • 工学研究科

ポイント

◇光を当てると物質の構造や性質が変化する「光誘起相転移」の初期プロセスを、世界で初めて原子スケールで観察することに成功
◇光誘起相転移における一連のプロセスを光の波長チューニングにより原子レベルで制御できることを発見
◇従来の材料プロセスの限界を超えた物質創成法の実現に貢献、新材料の開発を加速 

概要

高知工科大学の稲見栄一准教授、金沢工業大学の西岡圭太准教授、大阪公立大学の金崎順一教授らの研究グループは、光を当てると物質の構造や性質が変化する「光誘起相転移」の初期プロセスを世界で初めて原子スケールで観察することに成功しました。また、この相転移における一連のプロセスを光の波長チューニングにより原子レベルで制御できることを見出しました。光誘起相転移を応用すると、従来の手法ではアクセスできないような未知の材料を創出できるようになります。今回の成果は、そのような革新的な物質創成法の実現に大きく貢献し、新しい材料の開発を加速させるものと期待できます。

本研究成果は、Springer Nature社が刊行するオープンアクセス電子ジャーナル誌「Scientific Reports」に、1215日に公開されました。

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図1 光誘起相転移の初期プロセス

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図2 波長チューニングによる光誘起相転移の制御

掲載誌情報

【雑誌名】Scientific Reports
【論文名】Atomic-scale view of the photoinduced structural transition to form sp3-like bonded order phase in graphite
(光誘起構造転移に伴うsp3様秩序相形成の原子スケール観察)
【著者】Eiichi Inami, Keita Nishioka, Jun’ichi Kanasaki
【掲載URL】
https://doi.org/10.1038/s41598-023-47389-x

研究に関する問い合わせ先

大阪公立大学大学院 工学研究科
教授 金崎 順一(かなさき じゅんいち)
TEL:06-6605-2670
E-mail:kanasaki[at]omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。

報道に関する問い合わせ先

大阪公立大学 広報課
担当:竹内
TEL:06-6605-3411
E-mail:koho-list[at]ml.omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。

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