最新の研究成果
二酸化炭素ガスを直接原料に利用 プラスチック原材料となるフマル酸合成効率が2倍に!
2024年1月10日
- 理学研究科
- 研究推進機構
- プレスリリース
本研究のポイント
- 新規の色素を開発し、フマル酸 生成収率を2倍に向上。
- 二酸化炭素ガスを直接利用した人工光合成の新手法!
概要
大阪公立大学 人工光合成研究センターの天尾 豊教授と竹内 未佳大学院生(大阪公立大学大学院理学研究科博士前期課程2年)は、二酸化炭素ガスと太陽光エネルギーを利用して新規の色素を開発することで、プラスチック原材料となるフマル酸を従来の生成収率と比べ2倍向上させて合成することに成功しました。
再生可能エネルギーを原料とし、さらなる収率向上による合成を目指す上で、貴重な一歩となります。
本研究成果は、2023年11月27日、英国王立化学会の学術誌「Dalton Transactions」にオンライン掲載されました。また本論文は、同誌2024年第2巻の表紙にも選出されました。表紙のデザインは、二酸化炭素ガスから太陽光エネルギーを利用しフマル酸が生成する過程をイメージしています。
用語解説
【発表雑誌】 Dalton Transactions
【論文名】 An effective visible-light driven fumarate production from gaseous CO2 and pyruvate by the cationic zinc porphyrin-based photocatalytic system with dual biocatalysts
【著者】 Mika Takeuchi and Yutaka Amao
【掲載URL】 https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2024/dt/d3dt03492e
研究に関する問い合わせ先
大阪公立大学 人工光合成研究センター
教授:天尾 豊(あまお ゆたか)
TEL:06-6605-3726
E-mail:amao[at]omu.ac.jp [at]を@に変更してください
報道に関する問い合わせ先
大阪公立大学 広報課
担当:上嶋(かみしま)
TEL:06-6605-3411
E-mail:koho-list[at]ml.omu.ac.jp [at]を@に変更してください
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