最新の研究成果
「生物多様性のための30by30アライアンス」への参画について ~附属植物園での絶滅危惧植物の保全活動を通して貢献~
2024年3月12日
- プレスリリース
- 理学研究科
大阪公立大学附属植物園は、2024年1月26日付で、環境省が主導する「生物多様性のための30by30(サーティ・バイ・サーティ)アライアンス」に参画しました。
30by30とは、2030年までに地球の陸と海の30%以上を保護地域として効果的に保全しようという国際的な目標です。日本では、環境省が30by30アライアンスを発足させ、行政、企業、各種法人などが参加して、OECMという生物多様性保全に資する地域を認定する仕組みを進めています。
30by30とは、2030年までに地球の陸と海の30%以上を保護地域として効果的に保全しようという国際的な目標です。日本では、環境省が30by30アライアンスを発足させ、行政、企業、各種法人などが参加して、OECMという生物多様性保全に資する地域を認定する仕組みを進めています。
本園では、国内外のさまざまな植物を生きた状態で収集保存しています。特に絶滅の危機に瀕する植物の育成に努め、社会的課題となっている絶滅危惧植物の保全活動を推進しています。
また、わが国の代表的な11種類の樹林型を復元し、その長期モニタリングにより、環境変動と植生との関わりの実証的解明に取り組んでいます。これらの樹林は、世界でも稀有な森林植生の生態展示であるとともに、哺乳類、鳥類、昆虫類にとって、越冬、繁殖、採餌、渡りの場として機能し、多様な動植物を育んでいます。
本園は30by30アライアンスの設立趣旨に賛同し、生物多様性の保全、人と自然の共生、持続可能な社会の構築に資する研究を進め、その成果の教育普及および社会への発信に努めてまいります。
ヒメイノモトソウ(絶滅危惧II類)の域外保全と増殖の取り組み
園内に展示されている11タイプの樹林型
1) 温帯北部型落葉樹林、2) 温帯南部型落葉樹林、3) 暖帯型落葉樹林、4) 高地カシ型照葉樹林
5) 低地カシ型照葉樹林、 6) シイ型照葉樹林、7) タブ型照葉樹林、8) 海岸照葉樹林
9) ヒノキ・サワラ型針葉樹林、10) モミ・ツガ型針葉樹林、11) アカマツ型針葉樹林
研究内容に関する問い合わせ先
大阪公立大学附属植物園
園長 名波 哲
TEL:072-891-2751
E-mail:snanami[at]omu.ac.jp [at]を@に変更してください
報道に関する問い合わせ先
大阪公立大学 広報課
上嶋 健太
TEL:06-6605-3411
E-mail:koho-list[at]ml.omu.ac.jp [at]を@に変更してください
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