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JST戦略的創造研究推進事業(CREST)に2件の新規研究課題が採択

2024年9月17日

  • 理学研究科
  • 工学研究科

2024年度 科学技術振興会 (JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST)の新規研究課題に、理学研究科の鐘本 勝一教授、工学研究科の田村 正純准教授をそれぞれ研究代表とする2つの研究課題が採択されました。

戦略的創造研究推進事業(CREST)は、我が国が直面する重要な課題の克服に向けて、独創的で国際的に高い水準の目的基礎研究を推進し、社会・経済の変革をもたらす科学技術イノベーションに大きく寄与する、新たな科学知識に基づく創造的で卓越した革新的技術のシーズ(新技術シーズ)を創出することを目的としています。

研究課題名:マルチモーダル計測に基づく光機能デバイスのマルチスケールダイナミクス解析

研究課題のポイント
  • 最先端の半導体動作評価技術、材料・素子改変技術、データ駆動科学の革新的融合
  • 有機LEDや人工光合成の動作メカニズムに関する学理の躍進的進化を目指す

理学研究科 物理学専攻 鐘本 勝一教授

本研究では、我々が独自に推進する分光・スピン計測技術による半導体素子動作過程の可視化計測を核に、最先端の材料・素子改変技術とデータ駆動科学を統合することで、有機LEDや人工光合成などの光機能デバイスの性能向上とその動作機構の学理構築を目指します。物理、化学、情報科学の異分野融合の強力なチーム体制のもと、私が代表となり、各分野で卓越した実績を誇る共同研究者の方々と共に、世界をリードする研究成果の創出と、新たな知のフロンティアの開拓を目指します。

研究者情報

kanemoto

研究課題名:バイオベース熱硬化性樹脂の高度循環プロセス

研究課題のポイント
  • 熱硬化性樹脂のリサイクル技術は未成熟
  • 易解体性を付与したバイオベース熱硬化性樹脂の創製
  • 熱硬化性樹脂分解技術の構築

工学研究科 物質化学生命系専攻 田村 正純准教授

熱硬化性樹脂のケミカルリサイクルはその三次元網目構造に由来する高い安定性により、非常に難易度が高いです。本研究では、バイオマス由来ポリオールの合成技術とそのポリオールを用いた分解性搭載熱硬化性樹脂の合成技術を開発し、さらに、その樹脂をモノマー原料に変換する新規分解技術を組み込むことで、バイオベース熱硬化性樹脂の循環プロセスを構築します。

研究者情報

tamura

関連情報

2024年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)の新規研究課題及び評価者について(JST Webサイト)

問い合わせ先

広報課
TEL:06-6605-3411

該当するSDGs

  • SDGs09