最新の研究成果

3本のレーザー光でマイクロカプセル1粒を捕まえて・壊して・観る分析手法を開発

2024年9月24日

  • 理学研究科
  • プレスリリース

ポイント

◇レーザー光を溶液中に集光することで、1粒の光分解性マイクロカプセルや生分解性プラスチックを捕捉。
◇捕捉したマイクロカプセルに別のレーザー光を照射し、捕まえたマイクロカプセルを分解し、さらに別のレーザー光でカプセルからの分子放出を観測。
◇マイクロカプセルの大きさと放出速度の依存性を単粒子レベルで分析。

概要

神奈川大学理学部 東海林竜也准教授らの研究グループは、大阪公立大学大学院理学研究科 坪井泰之教授との共同研究により、3本のレーザー光を用いて光分解性マイクロカプセルからの分子放出を単粒子ごとに分析する手法を開発しました。製造工程で生じる物性や機能のバラつきを一粒ずつ分析することで、より高性能な医薬品マイクロカプセルの開発にも役立つ可能性があります。本研究成果は、2024730日にアメリカ化学会「Analytical Chemistry」誌にて公開されました。

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掲載誌情報

【発表雑誌】Analytical Chemistry
【論文名】Measurements of Spontaneous and External Stimuli Molecular Release Processes from a Single Optically Trapped Poly(lactic-co-glycolic) Acid Microparticle and a Liposome Containing Gold Nanospheres
【著者】Tatsuya Shoji, Miyako Iida, Mitsuhiro Matsumoto, Ken-ichi Yuyama, Yasuyuki Tsuboi
【掲載URL】https://doi.org/10.1021/acs.analchem.3c05950

資金情報

本研究の一部は、JSPS 科研費 基盤研究(C)(JP20K05558, JP20K05242)、基盤研究(B)(JP20H02550)、新学術領域研究(JP16H06507JP19H05402)、ならびに、住友電気工業株式会社、キヤノン財団、カシオ科学振興財団からの支援を受けて実施しました。

研究内容に関する問い合わせ先

大阪公立大学大学院理学研究科
教授 坪井 泰之(つぼい やすゆき)
TEL:06-6605-2505
E-mail:twoboys[at]omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。

報道に関する問い合わせ先

大阪公立大学 広報課
担当:竹内
TEL:06-6605-3411
E-mail:koho-list[at]ml.omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。

該当するSDGs

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