最新の研究成果

JST戦略的創造研究推進事業(さきがけ)に2件の新規研究課題が採択

2024年9月20日

  • 工学研究科
  • 農学研究科

2024年度 科学技術振興会 (JST) 戦略的創造研究推進事業(さきがけ)の新規研究課題に、工学研究科の北山 雄己哉准教授、農学研究科の三浦 夏子准教授をそれぞれ研究代表とする2つの研究課題が採択されました。

戦略的創造研究推進事業(さきがけ)は、我が国が直面する重要な課題の克服に向けて、独創的・挑戦的かつ国際的に高水準の発展が見込まれる先駆的な基礎研究を推進し、新技術シーズを世界に先駆けて創出することを目的としています。

研究課題名:ユビキタス資源を活用した資源循環カプセルの開発

研究課題のポイント
  • ユビキタス原料から資源循環高分子カプセルを開発するための基盤技術の確立
  • 使用済み高分子カプセルの有効利用

工学研究科 北山 雄己哉准教授

近年問題となっているプラスチックによる環境問題の解決に貢献できる微粒子材料を開発するための基盤技術を確立します。自然界に豊富に存在するユビキタス原料であり、非可食性バイオマスであることから人類の食料と競合することがないリグニンを活用し、自然界で分解され、環境負荷が極めて低い資源循環型高分子カプセルの創出を目指します。さらに、利用済み高分子カプセルの有効利用にも挑戦します。

研究者情報

kitayama

研究課題名:細胞の代謝を操作する META body 制御ツールの開発

研究課題のポイント
  • 生細胞内で酵素群集合体(META body)の動態を自在に操作する手法の開発
  • 細胞内酵素の量・アミノ酸配列の調節とは異なる、第三の代謝制御法確立へ

農学研究科 生命機能化学専攻 三浦 夏子准教授

解糖系酵素群が低酸素条件下で細胞質に形成するタンパク質集合体は、出芽酵母で研究が進んでおり、様々な疾患との関連も指摘されています。一方で、代謝酵素集合体の形成・離散を直接的に制御する手法が存在しないため、酵素集合体の生物学的な意味はほとんど未解明です。本研究では解糖系酵素の集合体を精密かつ自在に制御できるツールを複数の生物種について構築することで、細胞・組織・個体における機能の解明を目指します。

研究者情報

miura

関連情報

2024年度 戦略的創造研究推進事業(さきがけ)の新規研究課題及び評価者について(JST Webサイト)

問い合わせ先

広報課
TEL:06-6605-3411

該当するSDGs

  • SDGs09