最新の研究成果
茨木市文化・子育て複合施設「おにクル」の開館効果を検証 -ウォーカブルな中心市街地へ-
2025年1月24日
- 生活科学研究科
- プレスリリース
概要
2023年11月に大阪府茨木市に開館した茨木市文化・子育て複合施設「おにクル」は、ウォーカブルな中心市街地の実現に向けたコアとなる複合型公共施設として期待されています。
大阪公立大学大学院生活科学研究科 都市科学研究室の加登 遼講師は、スマートフォンから収集した人流ビッグデータ※1を用いて、「おにクル」開館が居住者の歩行時間に与えた時間を分析しました。その結果、「おにクル」の開館は来館者の平均歩行時間を3.165分/日ほど、有意に増加させたことが明らかになりました。
本研究成果は、2024年12月28日に国際学術誌「Scientific Reports」に掲載されました。
茨木市文化・子育て複合施設「おにクル」(茨木市提供)
ウォーカブルな都市デザインは、全国各地で実施され始めていますが、それらの効果検証の方法は確立されていません。本研究は、スマートフォンの人流ビッグデータを用いて、今まで困難とされてきた建築スケールのウォーカブルな都市デザインの効果を測ることを可能にした成果です。
加登 遼講師
掲載誌情報
【発表雑誌】Scientific Reports
【論文名】Daily Walking Time Effects of the Opening of a Multifunctional Facility “ONIKURU” Using Propensity Score Matching and GPS Tracking Techniques
【著者】Haruka Kato
【掲載URL】https://doi.org/10.1038/s41598-024-82232-x
資金情報
本研究は、JSPS科研費(24K17421)からの支援を受けて実施しました。
用語解説
※1 人流ビッグデータ…本研究では、Geo-Technologies社の人流ビッグデータを分析した。
研究内容に関する問い合わせ先
大阪公立大学大学院生活科学研究科
講師 加登 遼(かとう はるか)
E-mail:haruka-kato[at]omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。
報道に関する問い合わせ先
大阪公立大学 広報課
担当:竹内
TEL:06- 6967-1834
E-mail:koho-list[at]ml.omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください。
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