教室だより 2024年

教室だより 2024年

  • 新型コロナウイルス感染症への対応にかかる知事感謝状贈呈式

    新型コロナウイルス感染症への対応にあたり、大阪府新型コロナウイルス対策本部専門家会議構成員及び大阪府新型コロナウイルス感染症対策協議会委員に対して、吉村知事より感謝状をいただきました。大阪府の感染対策に携わる貴重な経験をさせていただきました。 https://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/kansyajyouzouteisiki.html
  • 櫻井紀宏先生の医学博士取得

    臨床感染制御学の学内研究員(現、薬剤部所属)の櫻井紀宏先生が「Population Pharmacokinetics of Linezolid and its Major Metabolites PNU-142300 and PNU-142586 in Adult Patients(成人患者におけるリネゾリドおよび主代謝物(PNU-142300、PNU-142586)の母集団薬物動態解析」の研究成果にて医学博士の学位を取得しました。櫻井先生はコツコツと時間を見つけて研究を重ね、着実に論文にまとめ上げる才能が素晴らしく、私は「櫻井名人」と呼んでいます。櫻井先生のさらなる研究発展を祈念しています。
  • 第350回ILOHA

    記念の第350回ILOHAが開催され、大阪安全基盤研究所理事長の朝野和典先生に「感染症の学び方〜公衆衛生の視点の重要性〜」と題したご講演を賜りました。ご講演の中で朝野先生には、話題となっている麻しんや結核、劇症型溶連菌感染症のトピックスに加え、公衆衛生学的観点から下水サーベイランスを行う意義やその重要性についてご解説をいただきました。さらに、大阪国際感染症研究センターへの期待も加えていただきました。朝野先生ありがとうございました。2014年から始めた感染症勉強会ILOHAが第350回を迎えたことは大変感慨深いです。最近は長崎、鹿児島、福岡の仲間たちもWeb参加いただき、勉強会を盛り上げてくれています。第350回まで継続できたことは、参加いただく皆様のご協力のおかげです。今後もよろしくお願い申し上げます。
  • OSICC感染管理セミナー

    標記セミナーにて京都大学大学院医学研究科 臨床病態検査学 教授の長尾美紀先生に「地域と取り組む感染対策」のご講演を賜りました。ご講演では、コロナのパンデミックを振り返りながら、平時からの体制づくりやバランスを踏まえた対策が重要であることをご教授いただきました。また、今回の能登地震に関連して、長尾先生は被災地でのDICT活動にも参加され、災害に備えることの重要性についてもご示唆いただきました。たいへん示唆に富む内容でした。ありがとうございました。
  • 第13回薬剤師のための大阪Shin感染症治療研究会

    標記研究会がWeb開催されました。「抗菌薬と細菌の「イ・ロ・ハ」」では、当院薬剤部長の中村安孝先生のご司会で当科講師の柴多 渉先生から「カンジダ性心内膜炎」をテーマに症例検討が行われました。特別講演では、私が司会を務め、当科准教授の山田康一先生から「抗菌薬適正使用の実践〜AST発足10年の歩み〜」と題して講演をいただきました。山田先生は2013年当科の発足時より院内の抗菌薬適正使用(AST)に精力的に取り組んでくれました。2024年3月末に大阪を離れることが決まっており最後の講演となりましたが、一緒に歩いてきた10年を振り返って懐かしい思い出がめぐりました。山田先生にはいくら感謝してもしきれません。新天地でのご活躍を祈念しています。私達は山田先生が作ってくれたASTの文化を継承していきます。
  • 第5回大阪AMR対策研究会

    標記研究会が開催されました。講演1では私から「JAID/JSC感染症治療ガイド2023に基づく感染症治療選択の考え方」について講演させていただきました。講演2では私が司会を務め、名古屋大学大学院医学研究科 臨床感染統御学の教授 八木哲也先生より「新しいAMRアクションプランと抗菌薬適正使用」と題してご講演を賜りました。八木先生からはDiagnostic stewardshipの重要性に加え、新たな抗菌薬適正使用の指標であるDASC(Days of antibiotic spectrum coverage)や行政も巻き込んだ活動など新しいASTの話題をたくさんご紹介いただきました。参加者にとって大変有意義な内容だったと考えます。ありがとうございました。八木先生とは本年11月14日〜15日に第94回日本感染症学会西日本地方会学術集会(会長;八木哲也先生)と第72回日本化学療法学会西日本支部総会(会長;掛屋)を一緒に開催させて頂く予定で、いつもご指導を頂いています。今後もよろしくお願い申し上げます。
  • Roche INFECTIOUS DISEASE AWARD 2023

    東京のロシュ・ダイアグノスティックス品川オフィスでRoche INFECTIOUS DISEASE AWARD 2023の受賞式に参加させて頂きました。今回の受賞は、新型コロナウイルス後遺症(Long COVID)に関する論文(Imoto W, Kakeya H, et al. Sci Rep. 2022 Dec 27;12(1):22413.)をご評価いただき、Roche INFECTIOUS DISEASE AWARD 2023 〈COVID-19〉優秀賞を頂きました。この賞を励みにさらにLong COVIDの研究を進め、Long COVIDで苦しむ方の力になれるように頑張ってまいります。
  • 東京iCDCフォーラム―1200日の闘いを次につなげる―

    標記フォーラムが東京で開催され、参加しました。東京iCDC(Tokyo Center for Infectious Disease Prevention and Control:東京感染症対策センター)は、感染症に関わる様々な領域において、調査・分析、情報収集・発信などを行う専門家のネットワークです。私は長崎大学の先輩である賀来満夫先生(東京iCDC所長)にお声がけいただき、東京iCDCのメンバーにも加えていただいています。今回のフォーラムではセッションの司会を務めさせていただきました。全国の感染症の専門家と情報交換ができ、大変貴重な機会を頂いています。また定期的に送られてくる東京都からの感染症に関する情報は大阪の私達にとっても大変貴重です。賀来先生に感謝申し上げます。大阪も頑張ります!
  • 第19回Infection control forum in Southern Area of Osaka(ISAO)

    標記研究会が開催されました。私からショートレクチャーとして「JAID/JSC感染症治療ガイド2023に基づく感染症治療選択の考え方」について講演をしました。今回、本ガイドラインの呼吸器感染症を担当し、委員長としてまとめさせていただきました。全国の多くの先生にご執筆をいただきました。ありがとうございました。ISAOの特別講演では、大阪大学医学部附属病院 看護部/感染制御部(兼)副看護部長の鍋谷佳子先生に「楽しく取り組む感染管理」についてご講演を賜りました。鍋谷先生は大阪のICNが最も頼りにしている存在で、ご講演では長年の感染管理に携わってきた経験を踏まえ、基本的な感染対策の重要性を強調され、人を動かして安全文化を作って行き方について、具体例を交えてお話しいただきました。自律的な姿勢、ビジョンを描く、ポジティブフィードバック、目的を共有する仲間をもつ、レジリエンス・・・たくさんのメッセージを頂き、元気が湧きました。鍋谷先生、ありがとうございました。