WEB提案箱
2018年11月26日
- 授業・修学
- 2018年度(WEBSC)
《医療工学に関する連携講座の開設、および医療工学の研究拠点創設のご提案について》
提案内容
提案日 2018/10/25 (木)
《医療工学に関する連携講座の開設、および医療工学の研究拠点創設のご提案について》
ご提案させていただきます。
現在、医療の現場にIT技術が応用されたり、ロボットが使われたりと、医工連携とも言える技術革新が進んでいます。
今では、医療に携わる工学系技術者は、患者さんの身体の現状以上の衰退を防ぐために、必要以上に負荷を軽減しすぎないように機械を設計するなど、人体の機能を理解した上での工学技術の活用を求められているように感じます。
また、そのように設計された機械やシステムを、医療従事者がしっかりと理解した上で医療に活かしていく能力も必要とされてきていると思います。
また、人体の機能を理解する上で、力学などの物理学の知識が必要なのは、総合リハビリテーション学類の基礎運動学で物理のことにも触れているように、当たり前のことです。また、血流に関する研究には流体力学の専門家も携わっていると聞きます。
医療の発展にとっても、工学の知識は不可欠のように思われます。
つまり、医療に携わりたい工学の学生にとっては医療を学ぶのはもちろんのこと、医療従事者を目指す学生にとっても医療における工学技術を学ぶ必要性があると思います。工学の学生は医療だけではなく福祉も学ぶべきでしょう。
そこで、私は工学系(特に機械系学類、電気電子系学類。また、知識情報システム学類)と医療系(看護学類、総合リハビリテーション学類)、また福祉系(教育福祉学類)を全て有する大阪府立大学は、医療工学を推進するにあたって、大きな潜在能力を持つ大学と考えます。
また、それを象徴するかのように、機械系学類の先生方には、総合リハビリテーション学類の先生方と共同研究を行っている方もいらっしゃいますし、他大学の医学部との繋がりをもつ先生方もいらっしゃいます。
しかし、それはあくまでも研究室レベルでのお話です。
私たち学生に対して、医療工学についての講座が開かれているということはありません。せっかく、医療系や福祉系と工学系をどちらも有しているのに、私には非常に持ったいなく思います。
また、医工学センターのような研究拠点も存在していないように思われます。
これは工学の事情にはなりますが、中期日程という、他大学とは一線をかす入試日程を組んでいる特徴から、工学域には多数の医学部志望の方がいらっしゃることは紛れもない事実です。つまり、私は思うのです、大阪府立大学には他大学に勝るほど、医療に関心をもつ工学の学生が多いと。
私は以上のことは、大阪府立大学の強みの1つと捉えています。
まとめます。私の提案させていただきことは以下の通りです。
1.工学域と地域保健学域による、希望者のための医療工学に関する連携講座を開くこと
期間としては長期休暇中や土日などの集中講義を提案いたします。
2.工学域と地域保健学域による、医療工学プログラムの副専攻を開設すること。
モデルとしては、工学域と生命環境科学域による植物工場科学プログラムようなものを想定しています。実際に病院施設で実習したり、医療系企業に見学することは、医療工学について深く学ぶ上で不可欠だと思われます。
3.医療工学の研究拠点をつくること
千葉大学のフロンティア医工学センターのように、看護・リハビリ・工学などの融合研究拠点の創設は、研究推進だけでなく、学域生の育成にも必要不可欠なことだと考えます。また、大阪府立大学はそれができるほどの能力と実績があると信じています。
長くなりました。私から提案させていただきたいことは以上となります。
最後に、私は医療を学んだ工学技術者になりたいというのが率直なところです。そのために、医療について深く学びたい、医療に工学を役立てたい、ただその一心です。
この提案を、大学が検討していただければ、私にとっては、最大限の喜びであります。
ご検討のほどよろしくお願いいたします。
失礼します。
回答
ご提案ありがとうございました。
ご提案頂きました
1.医療工学に関する連携講座を開くこと、
2.医療工学プログラムの副専攻を開設すること
についてはご提案の内容を踏まえ、関係部局との相談や調整の上、実現できるかどうか検討してまいりたいと考えます。
また3つめの医療工学の研究拠点を設置するご提案については、相当なコストがかかります。
そのため、直ちに対応を行うことは非常に難しいと考えます。
【回答者:教育推進課】