WEB提案箱
2019年2月20日
- 2018年度(WEBSC)
- 図書館
《図書館の貸出制度について》
提案内容
提案日 2019/1/19 (土)
《図書館の貸出制度について》
現在の貸出制度では、1回のみ延長が認められていて、最長3週間の貸出が認められています。その後は、貸出されていた本は、次に予約がなくても職員さんがいったん書庫に戻さないと、再び借りることはできない制度になっていると思います(間違っていたら大変申し訳ございません)。
今回、取り上げたいのは、専門書や解説本をはじめとする何百ページにもわたる本を読み切るには3週間では圧倒的に足りなく、さらなる貸出期間がほしいという話です。もちろん、なぜ3週間で読み切れないかというと、3週間という時間をすべてその本を読むことに費やせないからです。そして、読み切れないまま3週間を迎えると、いったん書庫に戻りもう一度広い図書館の中を探し回らねばなりません。特に、他キャンパスから取り寄せた図書であれば、そのキャンパスに戻るので、もう一度取り寄せなければならず、労力と時間がかかります。まだ読み切れていない本を読むためとはいえ、正直とても面倒ですし、何回もこれを繰り返すのは完読までに非常に疲れてしまいます。
しかし、いったん書庫に戻すというのは、図書館の中で本との偶然の出会いの機会を保障するためでもあるでしょうし、ほかにも職員さん側の事情があるのだと思います。ですが、私の望む以下の案のどちらか1つでもご検討していただければ幸いです。
①貸出延長可能回数を増やす
予約がない限りですが、最長で連続貸出期間は2か月~3か月程度と考えています。それ以上になると図書館の中で本との偶然の出会いの機会を阻害しかねません。また、今のままポータルでの延長可能回数を増やすと、その本を読む気をなくしてしまったけど図書館に行って本を返すのが面倒で、図書館に行くことなく延長する人がいるかも知れない。それでは本が本当にかわいそうです。そこで、ポータルでの延長可能回数は現行のまま1回のみにして、2回目以降は本を読む気が本当にあるのかどうかの意思確認(わざわざ図書館に来て延長を自己申告すればその意思があると判断)もかねて、図書館の窓口で延長を自己申告することで可能とするのはどうでしょうか。
②返したらすぐに借りれるようにする
現行では、いったん返却すると職員さんがいつか分からない書庫に戻すタイミングのあとに、書庫にいってもう一度貸し出し手続きをしないといけません。そこで、この案は書庫に戻す前に、予約がなければ、いったん返した後すぐに借りなおしができるようにするという案です。しかしこれには難点があって、理論上本が一度も書庫に戻ることなく、特定の個人がほぼ永続的に借り続けることができてしまう点です。
今の制度のままでは、私は大きい本を読み切れる、着実にその本から貴重な知識を吸収し切れる気がしません。大きい本にとっては短い貸出期間に怯えて、この日までに読まなければならないからここはとばしてしまおう。次取り寄せたらいつ届くかわからないから早く読んでしまいたいからここは読まなくていいや。と思ってしまいます。もう少し、大きい本でもじっくり読む時間がほしい。私の願いはそれだけです。そのために上記の2つの案(どちらかといえば①を私は推します)を提示させていただきました。他の案でも構いません。とにかく、大きな本であってもゆっくり隅々まで読みたいので、もう少しゆっくりじっくり読む時間をください。
よろしくお願いいたします。
回答
図書館の貸出制度について、ご意見をいただきありがとうございます。
図書館の図書を大切にご利用いただいているうえでの貴重なご意見をとてもありがたく拝見いたしました。
現在の貸出ルールの認識に齟齬はなく、返却後一旦書架に戻ったものを貸出できることとしております。
これはご指摘のとおり、機会の公平性を担保するもので、特定の利用者による図書資料の占有を避けるためです。
延長期間は、図書館・図書室によりルールが異なり、その利用者の貸出期間と同期間延長できる館室と、羽曳野図書センターのように利用者の貸出期間に関わらず延長は1週間と定めている館があります。
それぞれのルールを決めた経緯は異なりますが、羽曳野図書センターの延長期間(1週間)はこれまでも短いとの意見が学生から寄せられ、何度か羽曳野図書センター運営委員会(羽曳野図書センター運営の意思決定機関、羽曳野キャンパスの図書委員の教員により組織)で検討しました。いずれの検討時も、1冊の図書資料に対する一人の占有期間が長いことは望ましくないことを理由として、延長期間1週間を変更することはありませんでした。
これまでの経緯は上記のとおりですが、今回いただいたご意見は新たな課題として、運営委員会で検討する機会を設けたいと考えています。
延長回数増加の案をありがとうございました。
同じ理由ですが、延長回数を1回としているのは、特定の利用者による図書資料の占有を避けるためです。
予約がなければ延長回数を2回以上とすることも過去に検討した経緯があります。
総合図書館中百舌鳥では貸出期間と同じだけ延長することとしていますので、8週間の貸出期間の利用者は2回延長すると24週間(約半年)占有することとなり、他の利用者の不利益となるとの意見がありました。
予約がかかれば延長はできませんが返却期限までの権利は保証されいずれにしても占有期間は長いので、1回が妥当であるとの意見に落ち着きました。
また、ご提案いただいた、利用者ごとの状況を配慮して延長回数を決める方法は、本学図書館の体制と利用数では現実的ではありません。
MyLibraryを利用できない利用者の延長手続きは窓口のみ可能ですので、その方々は全員「本当に読む気がある」との判断とすることになり、本来の主旨と少し齟齬が生じます。
返却後すぐの貸出は、繰り返しになりますが特定の利用者による図書資料の占有を避けるためにも、難しいことをご理解ください。
ある利用者のゆっくりじっくり読む時間の確保は、他の利用者の利益を損なう結果となることを踏まえ、授業開講期間中はお互いに譲り合うこととし、大きな本の読破には長期休暇(夏季、冬季など)の特別貸出を利用していただければと思います。
今回はすぐにご要望にお応えできず大変申し訳ありませんが、できるだけ多くの方に気持ちよく図書館をご利用いただくために、今後も改善を心がけたいと思います。
【回答者:学術情報課 学術情報室】