WEB提案箱
2025年2月14日
- 授業・修学
- 2024年度
《休学期間を考慮した卒業時期調整に関する意見(工学部)》
提案内容
提案日 2025/01/16 (木)
《休学期間を考慮した卒業時期調整に関する意見(工学部)》
このたびは、休学期間を考慮した卒業時期調整に関し、意見を提出させていただきたく存じます。
私は1年次後期に一時的に休学をしたため、現行の大学卒業要件に基づき、在学期間としては他の同期より半年遅れた「秋卒業」に該当することとなります。しかし、文部科学省が令和4年度に改正した大学設置基準において、「大学に4年以上在学し」という文言が削除され、厳密に丸4年間の在学を求めない趣旨が示されました。この点を踏まえ、休学期間を除外せず、取得単位数と学業の進捗を考慮した柔軟な卒業時期の設定をお願いしたく思います。
特に以下の理由から、休学分を考慮して通常の4年次後期に卒業できる制度の導入を強く希望します。
学業の達成状況と公平性
4年次後期で全ての必要単位を取得した場合、在学期間が形式的な理由で延びることは、学業の成果を正当に評価されていないと感じます。また、1年早く卒業できる早期卒業制度が存在する中、休学者が半年早く卒業できないのは公平性に欠けると考えます。
就職活動への影響
秋卒業となることで、就職活動において同期と同時期に内定を得られない、あるいは同期と異なる入社時期になるなど、不利益を被る可能性があります。特に、秋卒業の学生を対象とした企業の採用枠が限られる現状を考えると、卒業時期の違いが不利に働くことが懸念されます。
大学の柔軟性と対応力
学生一人ひとりの状況に寄り添い、柔軟に対応する大学運営は、学生満足度の向上や大学全体の評価向上にも寄与すると考えます。休学後の学業復帰を支援する一環として、卒業時期の柔軟な調整は、学生のニーズに応える有効な施策となり得ます。
以上の理由から、休学期間分の調整を可能とする制度の導入をご検討いただけますよう、お願い申し上げます。何卒、学生の学業環境改善のためにご配慮いただきますようお願い申し上げます。
回答
ご提案の「休学分を考慮して通常の4年次後期に卒業できる制度の導入」について回答いたします。
今回は工学部の場合について回答いたします。
まず、前提としてですが、ご指摘の
『文部科学省が令和4年度に改正した大学設置基準において、「大学に4年以上在学し」という文言が削除され、厳密に丸4年間の在学を求めない趣旨が示されました。』
という点についてですが改正についてはご提示の通りです。
ただ、4年間を3年半の期間での卒業を認めるという趣旨ではなく、海外の大学院への進学の場合など(例:大学を9月に卒業するが、大学院の入学が7月など)数日から約1~2か月程度短くなることを許容したものであり、3年半での卒業を認めるという趣旨ではないと示されています。
<参考資料P48をご覧ください>
参考資料:https://www.mext.go.jp/content/20220930-mxt_daigakuc01-000025195_05.pdf
次に、早期卒業制度についてですが、優秀な方が特別に認められる制度となっています。
そのため早期卒業制度と通常の在籍年数を同列に並べることはできません。
また、工学部では進級要件を定めており、3年終了時に進級が判定されることになり、そこから1年間の卒業研究を行うため、基本的には3月に卒業することとなります。
ただその中で、4年生終了時に卒業できなかった場合や、早期卒業で3年半での卒業を希望した場合に9月に秋卒業することも可能となっており、卒業時期について柔軟に対応できるようになっています。
これらの事から大学設置基準に基づいた中で適切に運用を行っていると考えています。
教育推進課工学部