ツール・ガイド(患者様用)
意思決定支援ツール・ガイド(患者様用)
1.糖尿病について自己開示するかどうか意思決定するために以下のことについて自分の気持ちを自分で確かめてみましょう
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- いつ(いつくらいに)
- どこで
- 誰に
- どのように
- 糖尿病についてどこまでを(何を)
- なぜ(何のために)
- 開示します(開示しません)か?
2.どうするか決めるために、その前によく考えましょう。
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- 自分の糖尿病のコントロール状況
人間関係の中で他の人に知らせない(話さない)ことで自己管理ができない状況や場面がないか、そのような場面では、自分はどのような行動をとっているか。
例えば、相手に糖尿病であることを話していないために、食事療法が守れない、アルコールを節制できない、嘘をつくのが嫌で落ち込む、つきあいが嫌になって、食事会などに参加するのが億劫になった・・・など。 - 糖尿病を他の人に開示する(知らせる、話をするなど)か、開示しないかについて、一般的なメリットやデメリットを知っていますか?
一般的なメリットやデメリットを知らないなら、このサイトの「メリットとデメリットの例」のページを開いて、その知識を得ましょう。そして、次に、自分自身の個人的なメリットとデメリットを思い浮かべて、書き出してみましょう。
【シート】メリットとデメリットを知る (71.6KB) - あなたにとって、最も優先したいことは何ですか?
自分自身に問い、書き出してみましょう。
例えば、血糖コントロールをきちんして、この先の健康も維持したい、糖尿病も含めてありのままの自分を理解してほしい、糖尿病を隠してでも自分の今の生活や人間関係を続けたい・・・など - 自分の中にある糖尿病に対する思いは、「恥ずかしいもの」?「他人に隠しておきたいもの」?「個性」?いわゆるカミングアウトをするまでの自分の中の壁は何でしょう?
- 過去の体験について振り返ってみましょう。
・糖尿病について自己開示した/しなかったために生じた、いい思いや出来事、経験や糖尿病療養生活上のメリットなど
・糖尿病について自己開示した/しなかったために生じた、嫌な思いや出来事、経験や糖尿病療養生活上のデメリットなど - 糖尿病について自己開示するためのサポートについて考えてみましょう。
・自己開示すると決定した場合、それを実行するためのサポートが必要?必要な場合どうする?
・自己開示した場合に得られるサポート、リスクに対するサポート体制
・自己開示しない場合、周囲のサポートが得られないことに対するリスク管理
・他の人のサポートは必要ないと考えている場合、本当にそうなのか自分に尋ねてみましょう。
・自己開示をしないという選択をした場合、低血糖時、緊急時や災害時についてどう対処するか考えておきましょう。
(「対処」のページをご参照ください) - 糖尿病を開示することや開示しないことでの自分のストレス、感情、負担、ストレス対処方法
- 他、そのことに関係することや疑問点
- その決定が本当に現在の自分にとってベストであるかどうか、選択肢の比較検討をしてみましょう。
・この問いに迷ったら、もう一度、a、bに戻って考えてみましょう。
・行動に移せるかどうか(自信は?)?
・色々な情報を吟味したうえの決定か?自分の考えや思いだけに囚われていないか?
・メリットやデメリットなど十分な知識と情報を持っての上での選択かどうか?
- 自分の糖尿病のコントロール状況
3.意思決定するにあたっての問題を再確認しましょう。
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- 情報が十分でない
- メリットとデメリットの起こりやすさについて十分ではない
- メリットとデメリットが自分にとって、どれが重要なのかわからない
- サポートが足りない
- 他の要因