光ピンセットってなあに? 3
レーザーを使えば、細胞みたいな小さい物を捕まえることができるんですね!
凄いです!
でも、レーザーだけではまだ光圧が足りないんだ。
光圧を上げるために、顕微鏡も使うんだよ。
顕微鏡って、小さいものを見る装置ですよね。
どうやって光圧を上げるんですか?
顕微鏡の対物レンズを使うと、レーザービームを1点に集めてくれるんだ。
そうすれば光圧が上がって、細胞などを捕まえることができるようになるんだよ。
うーん、イメージしにくいです。
じゃあ、ホースから水が出ているところをイメージしてごらん。
水圧を高くするためには、どうすればいいかな?
ちなみに、水圧を高くすると、水はより遠くまで届くようになるよ。
ホースの口を狭くすればいいと思います。
そう、水の通り道であるホースの口を狭くすれば、水圧は高くなるね。
これと同じようなことを、顕微鏡でもしているんだよ。
対物レンズで光の通る道を狭くすることで、光圧を上げているんだ。
あと、水の量を増やしても水圧が高くなると思います。
そうだね。
同じように、光の量を増やす、つまりレーザーの強さを上げることでも、光圧を上げることができるんだ。
なるほど、イメージできました!
トラッピ博士のメモ帳
光をレンズで集めることを集光(しゅうこう)といいます。
虫眼鏡で太陽光を集めるのも集光です。
集光すると1点に光が集まります。この点を集光点といいます。
光の通り道を狭くする=絞ることによって集光点は小さくなり、光圧は強くなるのです。
一眼レフカメラなどにも絞り機能がありますね。
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