お知らせ

日時：2023年1月23日（月）16:30～17:30

場所：大阪公立大学 杉本キャンパス 理学部会議室

講師：嶌越 恒 教授 (九州大学大学院工学研究院)

演題：バイオインスパイアード触媒によるカーボンリサイクル反応の開発

概要：省資源、省エネルギーおよび環境に優しい物質変換システムの開発は、有機合成化学分野における重要な課題である。光反応は、室温条件では通常進行しえない反応が容易に進行し、また可視光を利用することでより温和な反応条件が設定でき、副反応が抑制されるなどの利点もある。一方有機電解反応も、電子を試薬として用いるクリーンな物質変換反応であり、様々な有機合成反応に応用されている。さらに光化学反応と電解反応を併用することで、両手法の利点が相乗された反応システムを構築することができる。本講演では、生体関連金属錯体と光触媒法または電解法を組み合わせることで、環境汚染物質の分解とそれを炭素資源として利用し、有用化合物へと変換する環境調和型反応の開発について紹介する。

連絡先： 大阪公立大学理学研究科  板崎真澄（内線 3213）