お知らせ
2023年2月15日
- 講演会情報
【講演会(杉本)】第5回学際科学若手育成フォーラム
日時:2023年3月10日(金) 14:00-16:00
場所:大阪公立大学 杉本キャンパス 理学研究科 会議室
[講演1]
講師:藤井 郁雄 特任教授(大阪公立大学研究推進機構)
演題:人工酵素「抗体触媒」の構造と機能:遷移状態優先結合の分子機構
概要:天然酵素は化学反応の遷移状態に結合し安定化することによって触媒機能を発揮している。同様に,遷移状態アナログによる免疫誘導から得られる抗体は、化学反応の遷移状態と結合し触媒機能を獲得するようになる。このような抗体を「抗体触媒」と呼ぶ。本講演では,単一の遷移状態アナログから誘導される2種の抗体触媒について,速度論的解析,熱力学解析,X線構造解析の結果を示し,酵素の最も特徴的な触媒機構である遷移状態優先結合の分子機構について議論する。
[講演2]
講師:大石 徹 教授(九州大学大学院理学研究院)
演題:超炭素鎖天然有機化合物の構造決定,化学合成,および構造活性相関
概要:海洋性プランクトンである渦鞭毛藻は,分子量が大きく複雑な構造を有する超炭素鎖天然有機化合物を産生する。自然界から微量しか得られないため,機器分析による構造決定,特に立体化学の決定には大きな困難を伴う。本講演では,化学合成(全合成)に基づいた構造確認および構造活性相関研究を行った結果について紹介する。
連絡先: 大阪公立大学理学研究科 品田哲郎(内線 3193)