細胞病態学教室とは
細胞病態学教室は、大阪公立大学獣医学部にある臨床系研究室の1つです。
獣医臨床センターで内科診療科、消化器科を担当しており、血液、内分泌、消化器疾患などを中心に担当しております。
臨床センターでの診察の様子
犬の骨髄性白血病の骨髄塗抹
さらに、現在の獣医療では治すことができない動物の病気に対して、新しい治療法を開発するために日々研究しております。
具体的には、多能性幹細胞を用いた研究を実施しています。
多能性幹細胞は無限に増殖する能力(自己複製能)と三胚葉組織すべての細胞へ分化する能力(多分化能)をもつ細胞です。
受精卵から分離培養される胚性幹細胞(ES細胞)と、体細胞を初期化して得られる人工多能性幹細胞(iPS細胞)があります。 それぞれに利点と欠点があり、研究の目的によって使い分けが必要です。
細胞病態学研究室では、多能性幹細胞研究による獣医学の発展を目指し、世界に先駆けてイヌやネコのES細胞、iPS細胞の樹立に成功してきました。今後は、これら動物の多能性幹細胞を利用して、再生獣医療や難治性疾患研究など、応用研究を進めていきたいと考えています。
猫の受精卵(胚盤胞) イヌiPS細胞
また、学生・大学院生だけでなく、客員研究員、社会人大学院生、留学生などさまざまな人々が研究室に出入りし、活発に研究を行っております。
忘年会の様子
研究内容の詳細は、こちらをご参照ください。
細胞病態学教室では、犬や猫の再生医療や細胞治療に関する研究に関心のある大学院生を募集しています。