2022年4月に大阪市立大学と大阪府立大学の統合によって大阪公立大学が発足してから、間もなく2年が経とうとしています。両大学の約140年にわたる歴史と文化を継承し、大阪公立大学憲章に掲げた理念や目標を実現すべく、未来に向けて大阪公立大学が取り組んでいくべき事項と大学のあるべき姿を、大学執行部と大学の将来を担う若手研究者が中心となって整理し、学内外の意見もいただきながら、このたび「大阪公立大学vision2030」としてとりまとめました。
新大学発足以降も、新型コロナウイルス感染症の世界的流行に加え、国際紛争、気候変動など、様々な社会問題が顕在化しています。また、生成AIなど、人間社会そのものの在り方を変えかねない新技術の勃興も見られます。このような変動の大きい時代の中にあって、持続可能な社会の実現と、地域そして世界に暮らす人々の幸せに貢献していくことが大学の責務であると考えております。この責務を果たすために、大阪公立大学は、大学統合によって厚みを増した教育研究分野の総合知を活用し、社会課題の解決に多様な形で貢献できる人を育成することで、未来社会を創生する「知の拠点」となるべく、取り組んでまいります。
本visionの実現には、自治体および地域住民のみなさま、産業界、同窓生を含む本学関係者など、多様なステークホルダーからのご支援が欠かせません。ここに提示した本学の決意をご理解いただき、一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2024年2月