活動報告
2019年12月12日
- 旧府大
本学と大阪市立大学による合同ボランティア活動を「令和元年台風19号」の被災地で実施
令和元年台風19号災害に対する被災地支援の1つとして、12月6日(金)から8日(日)にかけて、長野県長野市にボランティアバスを運行しました。本学学生8名、大阪市立大学生5名、両大学教職員7名、本学卒業生1名の合計21名が参加しました。
この活動は、大阪府立大学及び大阪市立大学の両大学の支援を受けながら、本学ボランティア・市民活動センター V-stationの学生ボランティアが中心に企画し実施しました。
また、バス運行に際しては、朝日新聞厚生文化事業団の助成も受けました。同団体とは、昨年の「2018年 西日本豪雨災害 大学ボランティアセンター助成事業」による助成を経て、「災害発生時の支援活動の協力に関する協定」の締結に至っています。
私たちは、長野市長沼の津野・穂保地区にて活動しました。この地域は、千曲川の決壊ポイントであり、多くの家屋で浸水被害が出ました。
私たちは、大きく農業ボランティア班と写真洗浄班の2つの班に別れて活動しました。
農業ボランティア班は「信州農業再生復興ボランティアプロジェクト」に参加し、果樹の周りの泥土の除去などを行いました。このプロジェクトは、発災から2ヶ月近く経つ今でも農地復旧の手が追いついていなく、離農を考えざるを得ない状況に陥る農家が出てきているため、民間と行政が協働して、災害漂着物の片付けや果樹の根回りの泥出しなどを多くの人の力で行い、農家の再生・復興を目指すというものです。11月18日より活動を開始し、今までで5500人以上の方が活動しています。
写真洗浄班は、写真展全国キャラバン活動や防災研修プログラム等に取り組んでいる「被災地を写真でつなぐ実行委員会」の活動に協力しました。現在長野で活動している同団体は、被災された方からの被災写真の受け入れ準備を進めており、今回はそのための拠点となる家屋の清掃や、現時点で集まっている持ち主不明の被災写真の乾燥作業を行いました。私たちは、昨年の平成30年7月豪雨災害で被災した岡山県倉敷市真備町で写真洗浄活動に継続して関わっており、その経験と、「被災地を写真でつなぐ実行委員会」との以前からのつながりから、今回は長野市にて写真洗浄活動に参加することができました。
今回のボランティアバスでは、「留学生」「卒業生」「教職員」という大学に関わる多様な主体も参加しました。一つの目的に向かって多様な主体が協働して取り組むという、ボランティアの醍醐味が凝縮された活動だったと言えます。そのぶん情報伝達の面などで多くの課題が見えましたが、今後の活動の参考になる活動でもありました。
これからも、学外だけでなく学内の多様な主体とも協働しつつ、息の長い支援活動を実践していきたいと考えています。
工学域 機械系学類 2年 陳代修平
【参考リンク】
【緊急募集】「令和元年台風19号」災害ボランティアについて(12/3締め切り)(旧府大V-station)
令和元年豪雨台風災害に対する義援金を日本赤十字社へ引き渡しました