在学生の声・卒業生の声

在学生の声

【4回生】

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 高校の頃から化学は好きで得意な科目でしたが、答えの知られている事柄を学ぶことが中心で、自分の生活や日常からかけ離れたものでした。大学で化学系に進んだのも就職が有利だと聞いていたからにすぎません。しかし、大学に入って化学に対する認識ががらりと変わりました。四回生で研究室に配属されると、一人ひとりが誰も答えを知らない研究に取り組みます。研究は、その成果を通して社会に貢献することを目標としています。現在は、光触媒を用い、水素から燃料電池の性能を低下させる CO をとりのぞく研究に取り組んでいます。最終の目的は、太陽光を用いて純粋な水素燃料を得ることです。海外の有名な先生方とのディスカッションもあり、グローバルな視野をもつことができました。今、自分がしていることと、その目的をはっきり理解しながら、未知の分野にチャレンジできることはとても幸せなことだと思います。化学の道に進んでよかったと本当に思います。

【博士前期課程1年生】

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 高校生の時に漠然と興味を持って選んだ応用化学科は、自然界の様々な現象を原子・分子のレベルで解明しそれを応用するという、とても奥深い学問・ 研究を行う所でした。特に四回生になって研究室に配属された後は、諸先生方や先輩方から専門知識や実験技術だけでなく、思考力、道徳観など多方面にわたってご指導いただき、自分が大きく成長したことを感じる1年となりました。 大学院に進学してまもなく、私は国際学会で研究成果を発表する機会を頂きました。外国の著名な研究者と英語で会話することは大変緊張し勇気の要ることでしたが、やり遂げた後の充実感は何ものにもかえがたく、それまで努力してきたことを評価されたという喜びを感じる瞬間となりました。そのような経験の中から、あきらめない前向きな気持ちを持ち続けることの大事さを学び、将来、 研究者として立派に社会に出る事を目標に、日々努力している所です。

【博士後期課程2年生】

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 化学を勉強するに当たって避けて通れない道が英語です。応用化学科では、外国人の先生を招待して英語での講演もありますし、研究成果を国際学会で発表する機会もあります。また、応用化学科には海外からの研究者も多数いますので、 非常に国際色が豊かな学科です。私はハワイでの国際学会に参加し、私の研究成果を英語で発表してきました。はじめは英語でうまく説明できるか心配でしたが、私の研究内容について熱心に尋ねてくれる方もおり、なんとか英語で説明できることができました。外国の方と英語で議論ができ非常にいい経験になりました。

卒業生の声


応用化学科で身につけた科学的思考力が研究の現場で役立っています。

大阪府立大学 大学院 工学研究科 物質・化学系専攻 応用化学分野 博士前期課程 修了 冨依 勇佑 さん
兵庫県・三田学園高校 出身
勤務先 AGC株式会社

現在、AGC株式会社でエレクトロニクス関連の機能性材料の研究開発業務に携わっています。応用化学科に在学中は、授業や学生実験などと並行してサークル活動やアルバイトなど、アクティブに過ごしていました。化学の基礎を習得すると同時に、課外活動を通して、人をまとめる力や意見を集約する能力なども身についたと思います。4年次からは、研究室で発光性有機分子に関する研究に取り組みました。先生の指導のもとで得た有機合成や物性評価・分析のスキル、科学的根拠に基づき目の前の現象を理解する経験は、現在の研究活動や様々な開発業務にも活かされています。化学に興味があり、最先端のテクノロジーを学びたい人は、応用化学科で学んでみてはいかがでしょうか。

冨依 勇佑さん

 

自分の希望次第で様々な分野の化学を学ぶことができます。

大阪府立大学 大学院 工学研究科 物質・化学系専攻 応用化学分野 博士後期課程を修了し博士号を取得 谷端 直人 さん
和歌山県立桐蔭高校 出身
勤務先 名古屋工業大学 助教

現在、名古屋工業大学で助教として全固体電池の研究をしています。応用化学科に入った理由は、身の回りの現象が化学でイメージできそうだと感じたからです。応用化学科では授業で化学の基礎を幅広く勉強しながら、環境部に所属して活動。エネルギー問題について、文系理系問わず様々なメンバーと考える機会がありました。4年次には、エネルギーに関連していることもあり、全固体電池の研究に取り組む無機化学研究グループを選択。研究室では、自分の裁量で研究方針を考え、ディスカッションしながら研究を進め、最終的に成果をアウトプットしていく経験ができました。応用化学科には、希望次第で様々な分野の化学を学べる雰囲気や環境があります。自由に化学を楽しみたい人におすすめです。

谷端 直人さん