研究トピック

サステナブル社会に貢献するナノ触媒開発をめざす。

物理化学研究グループ

サステナブル社会の実現に向けて、太陽光エネルギーを利用したクリーンな燃料合成や、地球温暖化ガスの資源化が求められています。これらの反応を実現するために、本研究グループでは、原子と原子の結びつきをコントロールしつつ反応を促進する魔法の石である「触媒」の研究開発に取り組んでいます。電子顕微鏡のモニター上にみえるのは、一粒が約100ナノメートルのMOF触媒です。MOFは金属原子と有機分子がジャングルジムのようにつながった多孔体で、可視光を当てると水を分解して、水素を生成します。また、金属原子と有機分子の組み合わせを変えると、安定なCO2をCOに光還元する触媒にもなります。このように得られた水素とCOを原料として、人工石油を触媒反応により合成することもできます。触媒創製を通してサステナブル社会の実現に貢献しませんか。

研究の様子

サステナブル社会の実現に向けて

MOF触媒上での水素生成とCO2変換