免疫工学研究室とは

1. 免疫工学研究室について

 免疫工学研究室では、「化学でくすりと免疫をengineeringする」をキーワードに、生体内、特に免疫系で機能発現するナノマテリアルを創製することにより、化学を基にしたがん・免疫関連疾患治療技術の開発に取り組んでいます。

 私は、化学、材料科学、バイオ、医学・免疫学、データサイエンス、人文・社会科学など、多様な専門性をもつメンバーが集い、議論することで、初めて革新的な創薬研究ができると考えています。したがって当研究室はダイバーシティに重きを置き、多様なバックグラウンド・観点から本領域に関わっていただける皆さんを募集しています。日本発の医療イノベーションを一緒に起こしたいと考える方は、お気軽に研究室PI(Princiapal Investigator)までお問い合わせください。

免疫工学研究室 PI 弓場 英司  E-mail: yuba[at]omu.ac.jp (※[at]を@に変えて下さい)

2. 免疫工学研究室の基本理念

 免疫工学研究室は、あなたの「〇〇したい(癒したい、治したい、救いたい… )」を叶える場を提供します。あなたの「○〇したい」は何だったか、もう一度思い出してみましょう。

 免疫工学研究室を卒業・修了する時点で、あなたは、

  • 化学を基にしたくすりづくりの基本プロセスを身につけている。
  • 化学を基にした創薬に必要なバイオアッセイの基本を原理も含めて習得している。
  • 化学とバイオ(特に免疫)の2つの専門性をもち、両方の視点から物事を見ることができる。また、異なる専門性をもつ研究者の間をつなぐことができる。
  • 自分の所属する研究室や研究領域の矩(枠)を越えて、多様な視点から物事を俯瞰して見ることができる(総合知の涵養)。
  • 失敗や挑戦を恐れない。失敗してもそこから学び、常に自らを刷新・成長させる前向きな姿勢を身につけている。
  • 研究活動を通じて出会う全ての人とのつながりに深く感謝し、大切にできる。

 これらの実現のために免疫工学研究室は、

  • 合成、微粒子作製、バイオアッセイ、細胞評価、動物実験、といった多様な研究を推進するための設備・研究ネットワークを提供します。
  • 研究室に籠らず(井の中の蛙にならず)、学内外の研究者との共同研究、意見交換、学会発表の機会を積極的に作り、自らの研究を客観的・相対的に観るための場を提供します。
  • 何かに失敗したとしても、失敗から何を学び取るかを一緒に考え、解決に導くための伴走支援を行い、自由な発想で新しい物事に挑戦する環境を整えます。

3. 主な研究室行事

  • Progress report: 毎週、研究の進捗を共有し、研究目標からのズレを最小化するための場。また日常的なお困りごとの相談の場。
  • 月例ディスカッション: 毎月得られたデータを取りまとめて報告し、今後の方向性を議論する。
  • 中間報告会: 半年間で得たデータを整理し、予め定めた研究目標に対する現在地を確認して、今後の方向性をより具体的に議論する。
  • 研究室セミナー: 学術論文の輪読会。最新の研究動向を学ぶとともに、自身の研究を相対化して観る視点を養う。
  • 学会発表・学内外のセミナーへの参加: 国内外の研究者との意見交換・ディスカッションを通じて、自身の研究の立ち位置を確認し、新たな視点を取り入れて研究推進に利活用する。